“ビリギャル”小林さやか 受験生時代を支えてくれたお気に入りの音楽を紹介「聴きながら泣いていました」
ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)。 全国の受験生を全力で応援するコーナー「応援部 宣言メイト! supported by カロリーメイト」(毎週金曜 22:07頃~)では、パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)こと“こもり顧問”と、水曜~金曜を担当するアンジー教頭こと“アンジー副顧問”、さらには月替わりの“特別コーチ”が、受験生を応全力で応援していきます。 10月は、“ビリギャル”こと小林さやかさんが特別コーチを担当。10月25日(金)の放送では、受験の“鍵”となる応援ソングを集める「受験生 応援鍵曲プレイリスト」を実施しました。
10月の“特別コーチ”小林さんは、坪⽥信貴さん著「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(KADOKAWA)の主人公“ビリギャル”のモデルとして知られています。2019年4月より聖心女子大学大学院へ進学し、2024年5月には米国コロンビア大学教育大学院を卒業しました。 * こもり校長:受験を経験した先輩のみんな、そして今まさに経験中の受験生のみんな! 曲を聴いて勇気をもらったり、支えられたり、気分転換をしたり、そういう経験があると思う! アンジー教頭:そんな受験の“鍵”となる応援ソングを集めようというのが、「受験生 応援鍵曲プレイリスト」です! こもり校長:小林さやか先生も、当時は音楽って聴いていました? 小林先生:めちゃくちゃ! 自然に明るい曲とか、自分を奮い立たせる曲ばっかり聴いていた気がする。めちゃくちゃ頑張っていると、ふとしたときに泣けてきたりするんですよ。「泣けてきた。私頑張ってる」って思うときは、その気持ちに合う曲を聴いてた(笑)。 こもり校長:いつの時代も音楽っていうのは身近にあって、支えになってくれる。今日は初回でキックオフみたいなところもあるから、僕たち3人が「応援鍵曲」を紹介していきましょう! こもり校長:まずはアンジー副顧問からいこうかな? アンジー教頭:私はMr.FanTastiC先生の「グッドラック」です! 2021年にリリースされた曲で、出会ったのは自分の夢を追いかけて、大好きなバンド(Gacharic Spin)に加入したタイミングでした。 当時はコロナ禍というのもあって、夢だと思って突っ走ってきたものを1回すべて制限されて、世界が真っ暗になった瞬間があったんです。そんなときにこれを聴いてすごく奮い立ったというか。頑張りすぎる人って、明るいほうじゃなくて暗いほうに気持ちが行ってしまう瞬間があると思うんですよ。 そんなときに「お前がそうしたいんだったら、俺らはついて行くから、大丈夫だよ。お前の行きたい方向に進めよ」ってことを、Mr.FanTastiC先生の「グッドラック」を聴いているときに感じて。すごく応援歌になったというか、自分の背中が押された曲でした。 受験のタイミングってすごく頑張っていて、糸がピンと張った状態がずっと続いているじゃないですか。「みんなが頑張ってるから誰にもこの想いを言えない」みたいな瞬間があると思うから、そういうときに「絶対に君の頑張りを見ている人はいるし、共に進んでいってくれる人がいるからね」とみんなに思ってもらいたくて、この曲にしました。 こもり校長:「応援鍵曲」っていう感じの、パワフルな曲だね。 小林先生:すごくパワーがある。 こもり校長:俺は羊文学先生の「tears」です! 常にずっと走り続けるって難しいじゃないですか。エネルギーを出し続けるっていうのもすごく難しいし。みんなめちゃくちゃ頑張っているからこそ、ふとした瞬間に「なんでこんなに頑張っているんだろう」とか「自分なんてダメなんじゃないか」とネガティブに思ってしまう瞬間ってあると思うの。 でもそれって間違いなく頑張ってるからこそ起きる反発であって。そういうことがあった先にも、俺たちがいつも見てるもの、君が夢見ているもの、未来っていうのは、絶対に明るいんだよ。 美しい未来のために進んでいるから、そういう痛みも今伴ってるんだよ。そういうことをこの曲を聴いたときに思い出してほしいなと思って、鍵曲に選ばせてもらった。 小林先生:さっきとは全然違うね。しっとり! アンジー教頭:人それぞれ、そのときの気持ちって絶対違うから、ここでいろんな鍵曲をみんなにも見つけていってほしいなって思うね。 こもり校長:そうだね。時には止まって休むことも悪いことではないから。君はもうすでに頑張っているからね。少しでも音楽で背中を押せたらなと思い、この曲を選ばせてもらいました。さやか先生は「応援鍵曲」と聞いて思いつく曲とかありますか? 小林先生:私が1日15時間勉強してたときの、帰り道に聴いてた曲! 私はこれを聴きながら泣いていましたね。ゆず先生の「栄光の架橋」です! ちょうどこの時期、オリンピックだったんじゃないかな? こもり校長:オリンピックの曲ですね。 小林先生:オリンピック選手もみんなめちゃくちゃ頑張って、あの舞台に立ってるわけじゃないですか。受験生と一緒なんですよ。だから私は、この歌詞を聞きながら「ゆず先生たちは私のために歌ってくれてるんだな」としか思えなかったんです。「もし不合格だったらどうする?」と不安になったときも、この歌で私も持ちこたえていた感じがする。「私は絶対に大丈夫」だと。 こもり校長:(受験で)生活が180度変わったんですよね。 小林先生:そうですよ。金髪で、スカートを一生懸命まくし上げて、プリクラ・カラオケ三昧だったのが、スカート膝下20センチぐらいにして、髪の毛も真っ黒に染めておかっぱにして、化粧用具を全部捨てた。友達から「あいつ本気だな」と思ってもらえたぐらいの時期から、この曲はずっと聴いていましたね。 こもり校長:他にもまだ鍵曲があるんですよね。 小林先生:はい。映画「ビリギャル」の劇中歌を歌ってくれた、Saku先生の「START ME UP」という曲です。Sakuちゃんは映画でこの曲を歌ってくれて、友人になったんです。今ね、彼女はイギリスに行って頑張っているんですよ。歌手活動も英語もすごく頑張っていて。 当時、彼女はシンガーソングライターになりたくってずっと活動しながら、レコード店でアルバイトをしてたのかな? 当時は無名の歌手だったんだけど、映画「ビリギャル」のスタッフさんが見つけてきてピッタリだと。「この映画に歌を1曲書いてみてくれないか?」とお願いしたんですね。何回も何曲もチャレンジして、この曲だとなったのが、この「START ME UP」なんですよ。 こもり校長:いいな~。 小林先生:この曲が劇中に1回だけバーッと流れるときがあって、私はそのシーンが一番好きなんです。主人公のさやかだけじゃなくて、そのさやかの頑張りに触発された、お父さんや、お母さんや、妹や、弟や、先生たちも、ちょっとずつ変わっていくんですよ。 やっぱり、本気の人の周りって空気が変わるじゃないですか。曲が流れるとき、セリフは1個もないんだけど、シーンで伝えてくれるんですよね。私はこの曲を聴くといまだに鳥肌が立つんですよ。 こもり校長:最後にもう1つ! 特に勇気をもらった1曲を教えていただいてもいいですか? 小林先生:はい! サンボマスター先生の「可能性」です! これも、サンボマスター先生が映画のために書き下ろしてくれた曲なんですよ。 私ね、今となってはもうスーパー高学歴みたいになっちゃいましたけど、坪田先生に出会わなかったら、たぶん大学どこにも行ってなかったんですよ。今とはまったく違う人生になっていたことは間違いがなくて。本当に、たかだか1年半一生懸命死に物狂いで頑張っただけで、こんなにいろんな可能性が広がってしまうんだと思ったんですね。 リスナーのみなさんも、特に思春期の高校生・中学生は目の前の誘惑っていっぱいあるんだけど、人生を俯瞰して見てみて。自分の人生の可能性をどんどん広げるために、今はぐっとこらえて、踏ん張って、後悔しないように頑張ってほしいなっていう想いを込めて、この曲を選びました。 こもり校長:可能性というのは、全員にあるものですからね。 小林先生:本当にそう! 周りの人がさ、「そんなの無理だよ」と言ってくるじゃん。でも、そう言ってくる人って、だいたいはそれをやったことない人なんですよ。だから、そんな人たちの言葉に惑わされて、可能性を終わらせてはダメだっていうことを、サンボ先生に学んでいこう! こもり校長:今回挙げた曲は、Spotifyに「受験応援鍵曲プレイリスト」として公開します! こもり校長:小林先生、最後に受験生に向けてメッセージをお願いしてもいいですか? 小林先生:はい。私が一番好きな言葉である「人事を尽くして天命を待つ」を送りたいです。めちゃくちゃ全力で頑張ってきたら、最善最良の結果が出るから! 仮に望んだ結果にならなかったとしても、そのプロセスで何を学んで、どう成長したかを絶対忘れないで生きていってほしいなって思います。 (TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」2024年10月25日(金)放送より)