市場問題PTによる築地市場内の事業者へのヒアリング(全文1)検討課題とは
豊洲市場の施設について
さて、次のページでございます。豊洲市場の施設につきまして、もう少し細かくご説明をいたします。施設の安全性、片括弧1。ここでは建物の構造計算と書いてありますが、前回は構造安全性でよろしかったですよね。構造安全性ということで、前回PTで議論をいたしました。で、次回は建物の設備、そして施設の機能、交通アクセス、市場内の動線、市場内の各機能、主に物流の動きということについて検討をすることとしておりますが、本日ご意見をお伺いしたいということはこのことにとどまらず、豊洲の市場の施設、例えばコールドチェーンでありますとか、働きやすい施設かどうか等についてご意見をお聞きしたいと思っております。 PTはそのほか建設費の適正性、それから築地市場の現状、応急措置、これは補修ということにつながるかと思いますが、いうことについても検討したいと思っております。10ページでございますが、市場のいわゆるお金の話ということについても作業を進めております。 さて、このPTの役割でございます。次お願いします。築地から豊洲へ移るということでございます。その後はどうなるかということであります。今、並行してオリンピック・パラリンピックの施設の話がございます。組織委員会の、オリンピック・パラリンピックの組織委員会のお仕事は、オリンピック・パラリンピックを成功させるということでございます。1カ月程度のオリンピック・パラリンピックが成功すれば組織委員会は解散であります。 しかし、その造った施設をどういうふうに運営していくかっていうのは東京都のその後の仕事であります。つまり、オリンピックが終わったらみんな、ああ、良かったね、ではなくて、その後の施設をどう使うかということが今検討されて、そして、どういうふうに施設を造っていけばいいかという検討をしています。 豊洲も同じであります。豊洲に移転したら終わりではありません。この豊洲の市場がうまく機能するかどうかということが大きな問題であります。ゴールは都民の安全で安心な食の提供を安定的に供給できる中央卸市場、機能、ブランド、これを確保することと考えております。そのための調査、検討を進めていくということであります。 ちょっとくだけた漫画が出ておりますが、ある意味では文化住宅から近代的なマンションに移ると、こういうときに私どもは何を考えるかと。その建物を見て、建物が新しくていいなとか、全館冷房だしセキュリティーもいいなと。しかしちょっと待てよと。ここは仕事をしやすいところなのだろうかと。機能は充実しているかということを考えますし、最終的には懐具合を考えます。家賃はいくらだろうか。水光熱費、警備費はいくらかなと。修繕のための積立金はいくらになるんだろうか。こういうようなことを考えて最終的に家移りするかどうかを判断するというのが通常の家移りでございます。当然のことでございますから、市場への移転ということについても、こういうことを考えなければなりません。 13ページへいきます。ちょっと古いですけれども、出来合いのもの、「疑問解消BOOK」というところから、築地の当時の状況がございます。取り扱い実績、平成19年でずいぶん古いんですけれども、こういう水産物、青果物の物流、物を動かすと。そして今回ちょっとテーマとしております車でございますが、1日の入場車両が、平成14年ですからずいぶん前ですけれども、1万9000台というような数字を当時は出しておりました。 次、お願いいたします。14ページです。ちょっと小さくて見にくいのですけれども、豊洲市場、非常に広くなっております。市場全体で言うと、街区面積は築地市場の1.7倍。施設規模も築地市場の1.7倍と。右の赤いところに書いてございます。そしてこの豊洲新市場にどのくらいの車が来るかということについて、次のスライドをお願いします。 豊洲新市場実施計画のまとめというものを参考に出させていただきました。これは平成17年の9月のものでございます。これを見ると、水産物部における豊洲市場の自動車搬出入台数。下の街区別のセグメントを見ますと、卸・転配送7街区ではピークで189台。1分間に3.1台と。仲卸6街区では339台。1分間に5.6台と。こういう計算になっております。これが実際の今、皆さまがお使いの市場と比べて、築地での感覚から比べて合っているものかどうかというようなご意見もいただきたいと思っております。これはその基データですので、抜きます。