「参加を催促し強要」万博招待の意向調査で大阪・交野市長が再び批判 出展取りやめも示唆
大阪府交野市の山本景市長は10日、2025年大阪・関西万博に小中校生らを無料招待する大阪府の事業を巡る学校アンケート(意向調査)に関し「未定・検討中」と回答した学校には府から「催促メール」が送られているとし「(学校単位での)参加を強要している」と改めて批判。「府の姿勢が改善されない限り万博への協力を見直す」などとして、万博で府内全市町村が参加予定の「大阪ウイーク」への出展取りやめも検討する考えを明らかにした。 山本氏は意向調査の選択肢が「希望する」と「未定・検討中」の2つしかなく不適切だと批判していた。 山本氏によると「未定・検討中」とした交野市立学校に対し6月以降2回にわたって回答を「催促」するメールが送られてきたという。「『参加』と回答するまでメールが来るのは明らか。『行かない』の選択肢がなくただの踏み絵」と述べ、選択肢を3つ以上にするなどして意向調査を再実施するよう求めた。 今月4日には「抗議の意志」として市役所内などにあった万博関連のポスターなどを撤去していたが「府の姿勢次第では、大阪ウイークへの参加見送りも検討する」などとした。今後、吉村洋文知事ら府側と話し合う可能性については「向こう(府)から話があれば話をする」と語った。 同市は先月下旬、招待事業に関し「行きたい学校はなかった」として市立小中全13校の学校単位での参加を見送る意向を明らかにしている。