ビットコイン、6万ドル割れ──長引く調整のなか、トレーダーは上昇の可能性に注目
ビットコインは米国時間27日午前中に6万2000ドルを割り、8月初めの安値からの反発が止まった(日本時間28日7時20分には5万8800ドル付近まで下落している)。 当記事執筆時点、ビットコインは6万1500ドルまで下落し、当記事執筆時点ではパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が23日にジャクソンホールでハト派的な演説を行った後に6万5000ドルまで上昇して以来、5%超下落している。過去24時間では3%下落。 下落は、市場全体に広がり、幅広い銘柄で構成されるCoinDesk 20 Indexは24時間で2.8%下落。イーサリアムはビットコインに対して下げ続け、5%超下落して、2600ドルを割り、ETH/BTCレシオは3年以上で最低水準となっている。 アルトコインの主要銘柄も下落し、アバランチ、チェーンリンク、ユニスワップは4%~7%下落した。
今後のボラティリティ
3月に史上最高値を記録して以来、ビットコインの横ばい推移は投資家の忍耐力を試している。だが同様の数カ月にわたる調整局面は、昨年3月から10月までの動きをはじめ、過去すべての強気相場で起きている。 人気暗号資産トレーダーのCryptoConは、ボリンジャーバンド幅の分析を週足で見たところ、現在のビットコインの低ボラティリティ局面は、新たな史上最高値への上昇局面の前兆である可能性が高いと指摘した。 ボリンジャーバンドは、著名な市場テクニカルアナリストのジョン・ボリンジャー(John Bollinger)氏にちなんで名付けられたもので、資産のボラティリティを表し、価格の20週単純移動平均値の上方および下方に2つの標準偏差を置く。 「これは、週足ボリンジャーバンド幅の全サイクルの中間期に訪れている、3度目で最後の低ボラティリティ期だ」とCryptoConはXに投稿した。 「5カ月にわたる横ばい推移は目新しいものではない…」「2025年を逃すことは、2021年、2017年、2013年を逃すことに等しい」 Soon, I believe that #Bitcoin cycle top callers will be left in the dust as business carries out as normal. This is the 3rd and final low volatility phase that comes mid-cycle, every cycle on Weekly Bollinger Band Width. 5 months of sideways price action is not new... Missing… pic.twitter.com/u3iACnI4ev — CryptoCon (@CryptoCon_) August 25, 2024 注目すべきは、ボリンジャーバンド幅が同様に圧縮されたのは昨年10月で、ビットコインが長期にわたる調整局面を抜け、3月までに200%近く上昇して7万3000ドルに達する直前のことだった。