「今年は「長いクリスマス」 品ぞろえや発売時期も工夫 年末年始のおせちでは復興支援も」ローソン社長・竹増貞信
「コンビニ百里の道をゆく」は、ローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。 【写真】この記事の写真をもっと見る * * * 少し気が早いですが、今回はクリスマスと年末年始のローソンの催事商品についてお話ししたいと思います。 今年はイブとクリスマスが火曜、水曜の平日にあたります。その前の金土日(20、21、22日)あたりからクリスマス気分が盛り上がり、結果的に「クリスマスウィーク」とも言えるような「長いクリスマス」になるのではないかと思っています。 家でも外でも、いろんな形でのクリスマスイベントが、例年より数多くなる。となると、私たちも品ぞろえを工夫しないといけません。 たとえば人気のチキン。毎年、クリスマスに向けて「黄金チキン」を売り出すのですが、今年はその発売時期をすでに前倒ししているんです。 そしてもちろんクリスマスケーキも。昨年、自分たちで飾り付けができるようにクリームだけのプレーンなショートケーキを発売したところ好評でしたので、今年はそれに加えて人気スイーツの「プレミアムロールケーキ」を約5倍の重量まで大きくしたものも用意し、それぞれ「DIYケーキ」として発売します。 年末年始も曜日回りが良く、人によっては9連休くらいの「長い年末年始」にできそうです。そこで、すき焼き用肉やデザートがセットになったおせちや、「Mottainai(もったいない)おせち」として品質や味には問題がないのに廃棄されてしまう「規格外品」を使用したおせちなど、充実した品ぞろえにしています。 また今度の元日は、能登の地震からちょうど1年です。北陸地方の食材などを詰め合わせた「地産外商/地域応援のおせち」も作り、売り上げの一部を復興資金として寄付する取り組みも行います。 皆さんに食べていただくことで、被災地にあらためて思いをはせ、支援をする。そういったことにつながっていけたらいいなと考えています。 ◎竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長 ※AERA 2024年12月2日号
竹増貞信