「人生に花を咲かせて」坂村真民記念館長夫妻が来島 喜界島、中学校の詩碑訪ねる
詩人の故坂村真民さん(1909~2006)を顕彰する坂村真民記念館(愛媛県)の西澤孝一館長らが8月19日、鹿児島県喜界島を訪れた。喜界中学校の校舎前に立つ真民詩碑を訪ねての来島。詩碑を建立した当時の校長、積山泰夫さん(75)=同町先内=らと共に碑や島内を巡り、詩に思いをはせ、交流を深めた。 坂村真民さんは熊本県出身。作品には優しさと愛情が込められ「祈りの詩人」として親しまれている。65歳まで国語科教諭として教壇に立ち、退職後に詩作に専念。97歳で他界するまで数多くの作品を発表した。詩の愛好者によって世界中で700基以上の真民詩碑が建てられ、喜界中には2003年に坂村さん直筆の揮毫(きごう)を碑文にした「すべては光る」の詩碑が建てられた。 西澤館長は、坂村さんの三女である妻の真美子さんと共に来島。詩碑を訪れ「念願の喜界中の詩碑を訪れることができて感激。自分も含めて、すべての人が天才のように自らの力で光を放つわけではないが、他から何らかの光を受けて必ず光る―。そう信じて努力し、生徒の皆さんが自分の人生の花を咲かせてほしい」と話した。 坂村真民詩碑は、奄美市笠利町の歴史民俗資料館にも建立されている。
奄美の南海日日新聞