「株は5月に売却せよ」が日本株に当てはまらぬ訳 米大統領選挙でパフォーマンス爆上がり?
新NISAが始まったことで、高まっている投資機運。しっかり儲けている人は、どんな考え方で投資してきたのでしょうか? 2023年10月時点で、1億4300万円の資産を保有する兼業投資家・なのなのさんの書籍『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える 「爆配当」株投資』より一部抜粋・再構成してお届けします。 【図解】株を買うべきタイミングの検証 ■株は5月に売却すべき? 「セルインメイ」のアノマリーを検証 皆さんは「アノマリー」という言葉をご存じでしょうか。アノマリーとは、理論的には説明することができないものの、経験的に観測されるマーケットの規則性のことを言います。ここからは、相場で囁かれ続けているアノマリーについて、実際当てはまっているのか、実際株価はどのような動きを見せているのか、検証しながら話をしていきたいと思います。
まずは、「セルインメイ」の謎に迫りたいと思います。 「セルインメイ」は、保有している株式は5月に売却するのが望ましいということを示したアメリカの投資格言の一つです。 なお、この「セルインメイ」には続きがあり、格言の全体は「Sell in May and go away. Do not come back until St. Leger day」(5月に売り逃げなさい。(9月第2土曜日の)セント・レジャー・デーまで戻ってきてはいけません)となります。
この格言は、単に5月に株を売るよう注意喚起しているだけではなく、「5月から9月中旬にかけて株価は下がる傾向にあるので、5月のうちにいったん売却しておきましょう。そして、9月中旬からは株価が上がる傾向にあるので、投資を再開するのはそれ以降にしましょう」という意味を含んでいます。 この他にも、株価は特に10月末頃から堅調となる傾向にあることから、毎年10月31日に開催されるハロウィーンにちなんで、「株はハロウィーンに買え」との投資格言もあります。