今年の東大合格者2993人。これから歩む、目まぐるしい半年間とは? 社会から優遇されている東大生のリアル
東京大学に通い始めてはや1年。3月10日の合格発表を昨日のことのように覚えています。さんきゅう倉田です。 【表】東京大学の合格者のうち、上位の出身校〈中高一貫校〉は? 1年通うと東大の様子や事務的なスケジュールが把握でき、今後の学生生活も予想できます。20年前に通っていた日本大学との違いにも気付きます(一言で言うと、カレーとサッカーくらい違う)。
4~9月、東大の半年間スケジュール
東大は3月10日12時に合格発表があって、2日程度で入学金を振り込みます。その後、語学の選択があり、3月末には駒場キャンパスに出向いて、資料をもらいます。正門の正面にある1号館の教室をひとつずつ回り、学生アルバイトから書類を受け取って、上クラ(自分の所属クラスの一学年上の人たち)と連絡先を交換して、1号館を出ます。 去年は、1号館を出てすぐに「音楽興味ない!?」と声をかけられました。「テント列」です。部活やサークルが文化祭のようにテントを立てて、勧誘活動をしています。このテント列で各団体の説明を聞き、部活やサークルを決めます。 この数日後、同クラ(同じクラス)のみんなと旅行に出かけます。旅行の仕切りは上クラのオリエンテーション長・通称「オリ長」が行います。ぼくらは1泊2日で山中湖に行きました。 その後サークルオリエンテーションがあり、授業が始まります。第一回の授業はzoomで行われ、すべての東大生がzoomアカウントを付与されます。いわゆる有料プランが使用できるので、サークルなどで使う際にも便利です。これ以外にも日経テレコンやMicrosoft365が使用できます。 4月中に履修科目を決めなければいけませんが、同じ曜限に行われる授業2つを同時に受けることができません。そのため、試しに1回ずつ授業の様子を見てから決めるようなことはできず、シラバス(詳細な授業計画の資料)を読んで選択します。 5月には本郷キャンパスで行われる「5月祭」があり、「運動会」団体が主催する球技大会があり、ぼくが所属するインタークラスではOB OGが50人以上参加する「インター大コンパ」があって、次から次へと行事が催され、あっという間に時が過ぎていきます。 6月の終わりくらいから期末試験の勉強を始め、7月中旬くらいから試験期間が始まり、8月の頭に試験が終わって、8月の中旬ごろまでにレポートの提出があって、9月末までが夏休みになります。 10月から始まるAセメスター(4-7月がSセメスター、10-1月がAセメスターと呼ばれている)もおおよそ同じです。ずっと忙しいのであっという間です。