『地面師たちに10億円賠償命令』報道にネット反応「55億円だまし取って…」防犯アドバイザーは「割が良い仕事だと詐欺師は考える」と私見
大手住宅メーカー「積水ハウス」が架空の土地取引で約55億円をだまし取られた「地面師」事件を巡り、同社が損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は27日、地面師側に請求通り10億円を支払うよう命じた。この事件をモデルにしたドラマが今年大ヒットしたばかりとあって、ネット上にはさまざまな反応があふれた。 各社の報道などによると、地面師グループは2017年、偽造パスポートなどで東京都品川区の旅館跡地の所有者を装って積水ハウスと売約契約を結んで約55億5000万円を盗み取った。 賠償を命じられたのは、事件のリーダー格とされる内田マイク受刑者(71)ら5人。積水ハウスが提訴した10人のうち、争わなかった5人には10億円の賠償を命じる判決がすでに確定していた。 この事件をモチーフにした小説「地面師たち」がドラマ化され、今夏ネットフリックスで配信されると大きな話題に。地面師の1人が言うセリフ「もうええでしょう」は、今年の新語流行語大賞の候補に選ばれている。 一連の報道を受け、X(旧ツイッター)には、「ガチの地面師たちだ!!!!」「あのドラマみたいに用意周到にされたら、だまされるよ」「闇に消えちゃって、全然返ってこないよね どこいっちゃんたんだろう???」「55億円だまし取って10億円の支払い…45億円の得!!」などのコメントが上がった。 防犯アドバイザーの京師美佳さんは、Xへの投稿で、組織詐欺犯罪が減らない一因に、刑罰の低さと賠償の低さがあると指摘。だまし取られたお金は大半が行方が分からず、「逮捕されても10年ほど刑務所に入ってでてくれば隠しているお金を使える」ため、「割が良い仕事だと詐欺師は考える」と私見をつづった。
中日スポーツ