月収20万円のフリーターです。将来「厚生年金」を受け取ることはできますか?
働く期間の延長や正社員への転職も検討を
月々10万5000円ほどの年金では不安を感じる場合、働く期間を延ばすことや、正社員へ転職して収入を増やすなどすることも有効です。厚生年金は加入期間を長くしたり、加入期間の平均収入を高くしたりすることで、将来の支給額も高くなるからです。 参考までに、先と同じ条件で働く期間を64歳まで伸ばすと、支給される厚生年金の額は年間143万円、月額換算で11万9000円ほどになります。さらに69歳まで伸ばせば、65歳から受け取れる年金は143万円、70歳から受け取れる年金は159万円となります。70歳からは、月額換算で13万2000円ほどとなります。 また、35歳から正社員となり、59歳までは平均年収500万円で働くことができれば、支給される年金額は161万円となり、年換算で13万4000円ほどになります。この条件で64歳まで働けば、年金額はさらに増え、183万円になります。 この場合は月額換算すると15万2000円ほどであり、単身者なら何とか生活していくことができそうな額になります。
まとめ
月収20万円のフリーターでも、小規模な個人事業主の下で働いているような例外的な場合を除いて、厚生年金には加入することができます。したがって、フリーターであっても将来は厚生年金を受け取ることができるようです。 しかし、収入がさほど高くない方は、思うような年金額を得られない可能性が高いです。将来的に年金を多く受け取りたいと考えるのであれば、長く働いたり、転職して正社員になり収入を増やしたりすることをおすすめします。 出典 厚生労働省 公的年金シミュレーター 総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部