巨人・阿部監督、つながる打線たたえた「これが野球」前日の一発2本で大逆転の次は、11安打4得点で快勝
◆日本生命セ・パ交流戦 西武1―4巨人(31日・ベルーナドーム) 攻撃陣が線になった。阿部慎之助監督(45)は、つなぐ打撃で効果的に得点した野手陣に拍手を送った。前夜の本塁打2本の大逆転とは違いこの日は3回に4連打で2点、4回は3連打で1点、5回も2連打で1点。吉川、岡本和、坂本で3、4、5番を組むのが21試合目で、初めて3人そろって打点を挙げた。「いい形で連打が出たのですごく良かった。クリーンアップが打てば点になる、これが野球だと思っているので」と手応えを示した。 【写真】え!裏まで? 阿部監督が明かした「長嶋茂雄DAY」特製キャップの「見えない」こだわり 3回は2死からヘルナンデス、吉川の連続二塁打で先制。岡本和の内野安打の後、坂本にも中前適時打が出た。普段、対戦の少ない西武の先発・高橋に対して吉川が「変化球の曲がり方とか映像だけでは分からない部分もあるのでシャープに」とバットを短く持ったように、各自がコンパクトなスイングで対応。阿部監督は「そういう工夫が見えているので、いい結果になっているかもしれないですね」とたたえた。 4回は先頭の7番・泉口が二塁打の後、岸田、立岡と下位打線の連打で得点。5回無死二塁では、左前適時打を放った岡本和が本塁への送球間に二塁に進んでヘッドスライディング。「和真(岡本)が二塁にボールが来ていないのにヘッドスライディングして。気持ちがすごく前向きに出ていたので。うれしい気持ちになりました、ベンチで見ていて」と阿部監督。全員の勝利への熱い思いが結集した。 守備でも内、外野で好プレーが出て「みんな集中力を持ってやってくれました」。11安打4得点で快勝。5点差逆転でソフトバンクに勝利した30日の勢いを加速させた。(片岡 優帆)
報知新聞社