米ナカドウチェス市から留学生 奄美市、5年ぶり受け入れ 市内の小学生と交流
米国テキサス州ナカドウチェス市からの留学生(中学生10人)が17日から、鹿児島県奄美大島に滞在している。奄美市の中学生国際交流事業の一環で、新型コロナウイルス禍を経て5年ぶりに実施。留学生たちは市内でホームステイし、学校生活や自然、文化体験などを通して国際的な視野を養う。23日は笠利地区の小学校2校を訪れ、児童らと交流を広げた。 両市は1995年に姉妹都市盟約を締結。97年から中学生を派遣し合い交流を続けてきた。これまで、ナカドウチェス市からは今回を含む164人を受け入れ、奄美市からは299人を派遣。今年は9月末から10月初旬に交流団を派遣する。 この日、留学生たちは佐仁小学校(根釜文子校長、児童13人)と手花部小学校(松山昭久校長、児童16人)を訪問。佐仁小では児童が伝統の「佐仁太鼓」を披露。留学生たちもリズムを教わり演奏に挑戦した。手花部小では八月踊りや六調を体験。児童や保護者、地域住民らと一緒に輪に加わり踊りを楽しんだ。 佐仁小の児童は「太鼓のリズムをまねしてくれて一緒にたたけてうれしかった」、手花部小の児童は「タブレットの翻訳(機能)を使って話せて楽しかった」と感想を話した。 留学生のガルシア・ジェイドさん(13)は「伝統の音楽を聴くのは興味深く、踊りの動きも楽しかった。小学生たちがとても親切だった」と笑顔を見せた。