南城市長の書類送検で紛糾 市議会と市民の意見交換会 市民団体と家族が言い合う場面も
【南城】南城市議会と市民の意見交換会が6日、同市役所内であった。もともと予定されていた意見交換会だったが、セクハラ疑惑を巡って古謝景春市長が5日に強制わいせつ容疑で書類送検されたことを受けて紛糾。市民からは、市長に対する辞職勧告や不信任決議を市議会に求める意見や、市議会としての対応の遅さを批判する声が上がった。 セクハラ被害は「虚偽」、南城市長の息子らが元運転手を告発 市長「周囲から『絶対許すな』と声」 約60人が参加し、18人が発言。市長の疑惑を受けて設立された市民団体「ハートのまち南城 人権ファーストの会」のメンバーを中心にセクハラ問題を集中的に取り上げた。 「起訴を求める意見が付いたにもかかわらず、市議会が『まだ事実が明らかではない』と言って対応を引き延ばすなら非常識だ」と怒りの声も。 ことしの市議会2月定例会で市長に対する不信任決議案が賛成少数で否決されたことを踏まえ、反対した議員にあらためて理由を問いただす市民もいた。 市議会主導で制定した市ハラスメント防止条例に関し、雇用形態にかかわらず救済されるようにしてほしいとの意見や、子どもたちがハラスメントを学べる機会を設けてほしいとの提案もあった。 一方、市長の家族らも参加し「(市長本人が)やっていないと言っているものはやっていない」「市長をあたかも犯罪者扱いするのはどういうことか」などと発言して強く反発。市民団体側と互いに言い合いになる場面もあった。(南部報道部・平島夏実)