【ポニー】どうして日本代表が3チーム存在する?アジアの頂点に立ち、ライバルたちに日本の強さを見せつける!
各代表が見せたアジアでの戦いぶり
ワールドシリーズ連覇を目指し、2024年も代表活動が始まり、先陣を切って動き出したのはブロンコ代表。まずは春に全国各地で代表選考会を開催。最終的に15名の選手が選出され、SKポニー・鈴木友弥捕手が主将となってブロンコ代表が編成された。 6月初旬には決戦の地・フィリピンへ飛び立ち、アジア大会に参戦。「優勝したい」という鈴木主将の強い思いを中心に、代表選手たちは持てる力を存分に発揮。初戦から28対0の4回コールドで勝利すると、2戦目も24対0の4回コールドと大会序盤から快進撃を見せる。 勢いそのままに勝ち上がり続け、迎えた決勝は台湾との一戦。初回から台湾打線の猛攻を受けて5失点。手痛い立ち上がりだったが、日本の勢いは決勝戦でも止まらず。神山大地(SKポニー)の本塁打で2点を返すと、徐々に点差を縮めていき、5回には7対5と逆転成功。 最終回に3点を返されて、崖っぷちに追いやられたが、直後の攻撃で神山、山田悠生(羽田ポニー)の適時打でサヨナラ勝ちを飾り、2年連続でアジアの頂点に立った。 そんな後輩たちの戦いぶりに刺激を受けて、ポニーとコルト代表も、アジアを舞台に躍動する。 各地域で編成した代表チームのみが参加した広澤克実杯全日本地域対抗選手権大会 兼 日本代表選手選考会選考会。5月中旬に開催された大会において、活躍が目立ったメンバーで、ポニー、そしてコルトの代表チームが編成された。 ポニーはポニー佐賀ビクトリー・小柳祥太郎、コルトはつくばJWポニー・鍋谷葵を主将に抜擢して、アジア大会に挑んだ。 ポニー代表は初戦から台湾相手に6対5で勝利。幸先よくスタートを切ると、その後の試合でも連勝を重ね、大会連覇に王手がかかった決勝戦では台湾と再戦する。 互いにスコアボードに0を並べ続ける中で迎えた6回、台湾に先取点を与えてしまうと、打線はこの1点が遠く、優勝を手にすることができなかった。 一方でコルト代表は、第2戦でAGILAS相手に2対3で惜敗する苦しい戦いとなったが、何とか決勝まで勝ち上がり、決勝ではフィリピンAdmiralsに5対4で勝利。4対3の1点リードで6回を終え、残りアウト3つのところまできたが、最終回にフィリピンAdmiralsに追いつかれてしまった。 ただ直後の攻撃、日本は2死ながらランナーを三塁に置いた状況で、相手バッテリーのミスでランナーが生還。これが決勝点となって、コルト代表はアジアの頂点を獲った。 この優勝には、主将・鍋谷も「最高です」と喜びを爆発させていたが、劇的な勝ち方での優勝だけが理由ではないはずだ。 中学生ながら異国の地に飛び立って、同年代のアジアのライバルたちと野球をする。生活や文化の違いだけではなく、野球でも普段とは違うところがあるなど、慣れない環境が多く、難しさがあるからこそ、同じ優勝という結果でも嬉しさは違うだろう。 中学生という大事な時期に、国際大会を通じて世界を知ることは、他の中学硬式団体にない強みだ。今回の代表に選ばれた選手たちが、アジア大会を通じて成長し、高校野球の舞台で活躍すること。そして今後のポニーの発展が楽しみである。