自治体も熱視線「メタバース婚活」は性格ファーストで出会える アバターでデートも気負わずに
バーチャル空間で婚活イベント――。千葉県では、県内在住または在勤で、結婚を希望する20~30代の独身男女を対象とした「ちばメタ婚~メタバースで縁結び~」を2024年11月16日、開催する。これが2回目で、9月に行われた初回はマッチング率が77.8パーセントと多くのカップルが誕生した。 このイベントのシステム・運営を支援するメタバース婚活サービス「Mitsu-VA(ミツバ)」を展開する、サービスパーソルイノベーション(東京都港区)を取材し、詳しく聞いた。 ■アバターデートの後、対面してのリアルデートへ 「ちばメタ婚」は、メタバース上でアバター(自身の分身)を操作し、婚活イベントに参加するもの。参加者は事前に「パートナーシップ診断」と、デジタル仲人による婚活に関するスキルアップや自己表現方法、アバターの設定などのサポートを受ける。メタバース上でカップルとして成立すると後日、アバターデートを経て、対面しての「リアルデート」に向けた相談などのアフターフォローを受けられる。 パーソルイノベーションはこれまでも、富山県朝日町が主催する「あさひまちメタバース婚活」を支援した実績がある。同社広報に取材すると、事前に自身の顔写真やプロフィールを登録しなければならないアプリや、結婚相談所での婚活は、第一印象が「容姿」で第二印象が「条件」になりがちだという。 そこで「性格ファースト」の婚活ができればと、同社ではメタバース婚活サービス「Mitsu-VA」を開発した。「ちばメタ婚~メタバースで縁結び~」で活用しているサービスだ。
外見や社会的制約の偏見なくなる
パーソルイノベーション広報によると、アバターを使う「Mitsu-VA」なら、外見や社会的制約の偏見なく、共通の価値観やフィーリングなど、人が繋がりあう機会を提供できる。また、事前に人の手をかけた「デジタル仲人サポート」と、自己診断ツールの活用によって分析が行われるので、メタバース技術と現実を組み合わせた環境のもと、条件の良い相手と婚活が進められるのも魅力だと話す。 マッチング後のアバターデートでは、カップルになった人々がメタバース空間内で二人だけで過ごし、じっくり話せる時間を設けているという。