スズキ新型「ジムニー」登場は? 第1弾「全長4.3m以下SUV」世界初公開で期待高まる! カクカク「eビターラ」は25年夏頃に発売、気になるeジムニーどうなる?
ジムニーEVこと「eジムニー」も25年に登場か?
スズキによれば、2023年のBEV戦略説明会の中でジムニーらしきシルエットが明かされていました。 またスズキはすでに、欧州でのジムニー(日本名ジムニーシエラ)の販売を終了する予定で、7月には900台のファイナルエディション「ホライゾン」を発売済みです。 これはジムニーの電動化への布石ではないかと思われていましたが、ここに来て意外なニュースが飛び込んできました。なんと、「ジムニーのEV化」はないというのです。 スズキの鈴木俊宏社長は、ミラノで開催されたeビターラの発表会場において「ジムニーのEV化はない」旨の発言をしたと現地メディアが報じています。 その報道内で鈴木社長は「EV化をすれば、ジムニーの一番いいところが台無しになる」と説明。 その軽量さが優れた悪路走破性に繋がっているジムニーにとって、重い電池の積載でそれを無くしてしてしまうことは車種の存在意義を無くすというわけです。 海外メディアの中には、マイルドハイブリッド化をするのではという憶測もありましたが、こちらも可能性が低いがということになります。 同モデルはすでに欧州での生産中止を発表しており、これは厳格化される排出ガス規制の影響によるもので、EV化はこれをクリアするための手段と見られてきました。
鈴木社長は「eフューエルやバイオ燃料が、将来的にジムニーを支えるための方法になるかもしれない」と語っており、ジムニーはあくまでも内燃機関にこだわる意向を示しているようです。 現在、欧州自動車市場ではBEVが想像より不振という状況であり、こうしたこともスズキのBEV戦略変更に影響しているのかもしれません。 日本では今後、eビターラと同様のシステムを使ったフロンクスやハスラー、ワゴンRのBEV版が投入される見通しですが、需要を考えると市場投入のスピードが同社の計画通りに行くのか不透明なところです。
山崎友貴