崎陽軒「シウマイ弁当」がおいしい11の秘密! ごはんは左・右・手前…どの向きで食べるのが正解?
◆おいしさの秘密<7>どの向きで食べるのが正解?
ネット上で幾度となく議論されてきた、「シウマイ弁当をどの向きで食べるか」。これが結構、バラバラなようで、「ごはんを左」「ごはんを右」「ごはんを下」という3つのパターンに分かれるようです。 筆者がシウマイ弁当を横にして撮影していたときのこと。ごはんを左に置くと、おかずが正面を向いていません。ごはんを右に置くと、おかずが正面を向いているではありませんか! 「ごはんは左、お箸は右」と言われて育った世代には、ごはんが右というのはどうも違和感が……? なぜごはんが右側のとき、おかずが正面を向いているのか。その秘密は工場見学で明らかになりました。 横浜工場では、スタッフが左手に経木の弁当箱を持ち、右手にごはんを詰めています。そのまま横にスライドしておかずを詰めていくため、ごはんが右側の時、おかずが正面を向くのです。 では、どの向きで食べるのが正解なのでしょうか? 崎陽軒の広報担当者に伺うと、「お客さまのお好みの向きで召し上がっていただければ、と思います。崎陽軒といたしましては、駅弁として列車の中で食べた際、膝の上で食べられるよう縦に持ったであろうことから、ごはんを下側にして紹介しております」とのこと。 それで、公式Webサイトなどでは縦向きになっている画像が多い、というお話でした。
◆おいしさの秘密<8>横浜工場と東京工場で作られる「シウマイ弁当」の違い
崎陽軒は、横浜と東京に工場があるのですが、横浜の工場で作られたシウマイ弁当は、掛け紙とひもが掛かっており、東京の工場で作られたものはかぶせ蓋になっているのをご存じでしょうか。東京エリアでシウマイ弁当をよく買う方は、ひもが掛かっているのを見たことがないかもしれません。 横浜工場を見学すると、1つずつ手でひもを結わえているところを見られます。1時間で120~150個ほど結べるそう。大変手間がかかるため、東京に工場を開設した際、ひも掛けできるスタッフがおらず、かぶせ蓋にしたそうです。 というわけで、横浜工場から出荷されたシウマイ弁当のみ、昔ながらのスタイルでひもが掛かっているのです。 また、表面のイラストにも違いがあるんですよ! 東京工場のかぶせ蓋には、2019年から横浜の風景に加えて、「東京スカイツリー」が描かれています。