「ジェラルド・ジェンタ ミニッツリピーター ジャンピングアワー レトログラードミニッツ － オンリーウォッチ 2023 エディション」©Disney

ジェラルド・ジェンタの名を冠したブランドが復活することとなり、メゾン復活後一本目となる記念すべきモデルがLVMHウォッチウィークに開催期間中に初めて展示された。 【写真を見る】メゾン復活第一弾として発表された時計の全貌をチェック！

比類なきウォッチデザイナー、ジェラルド・ジェンタ

1970年～90年代にかけて、オーデマ・ピゲやパテック・フィリップなど数々のブランドでデザインを手掛けた時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタ。スポーツウォッチをエレガントに仕上げ、今や時計業界には欠かせないラグスポこと、ラグジュアリースポーツカテゴリーの礎を築いた。そのジェンタによって設立されたウォッチメゾンが復活することとなった。手掛けるのは、「ルイ・ヴィトン」のウォッチメイキングアトリエである「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」の名時計師ミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニで、この二人はかつてジェンタとともに働いたチームの一員だ。 天才時計師ジェラルド・ジェンタが手掛けた時計が、技術面だけでなく、スタイルの面においてもアヴァンギャルドであった理由は、ジェラルド・ジェンタ自身が自由な発送で創作活動を行っていたから。メゾン復興とともに発表された新作にも、当時と同じ自由さと創造性が存分に発揮されている。 ■時計業界に変革をもたらしたアイデアマン ジェラルド・ジェンタは、1984年に開催された「Montres et Bijoux」に出展し、ディズニーキャラクターをデザインと機構に取り入れた時計を発表した。これがきっかけとなり、ブランドは時計業界に変革をもたらすこととなる。彼の手掛ける美しいデザインやハイエンドな複雑機構と同様に、ジェラルド・ジェンタはポップカルチャーと機械式時計を結びつけ、堅苦しさのあった業界に肩の力の抜けた楽しさをもたらしたのだ。保守的だった業界は当初、このアプローチを無視したが、顧客たちは熱狂し、キャラクターの時計をこぞって身に着けたという。それから40年経った今も、ディズニーとのコラボレーションはメゾンの礎であり、その遊び心あふれるデザインと複雑機構は色褪せることなく時計好きから熱い支持を得ている。 ■メゾン復活の記念すべき一本目は、ジェンタらしさ全開のモデル！ ブランド復活後、初めてお披露目されたタイムピースは、1969年の設立当初からジェラルド・ジェンタが自身のブランドに課した妥協のないアプローチを踏襲し、複雑機構を遊び心のある時計へと再解釈したものとなっている。 「ジェラルド・ジェンタ ミニッツリピーター ジャンピングアワー レトログラードミニッツ － オンリーウォッチ 2023 エディション」©Disneyに採用するムーブメント「ジェラルド・ジェンタ キャリバーGG-001」は、ミニッツリピーター、ジャンピングアワー、レトログラードミニッツを搭載したハイコンプリの手巻きムーブメント。ミニッツリピーターとジャンピングアワーの組み合わせは、数多の複雑時計の中でも稀で、音を鳴らすメカニズム用とジャンピグアワー用の2つの計時システムを完全に同期させ、正確さを保ち、エネルギー効率に優れたムーブメントに仕上げることは、ウォッチメイキングの根幹における偉業といえる。ケースは8角形で、手書き風のインデックスと、キャラクターの右腕が分表示を司り、これぞジェンタ時計という佇まい。さらに驚くべきはケース径32.4㎜、厚さわずか6.91㎜という小振りモデル。マニアならずとも一度は目にしたいお宝時計だ。 遊び心あるデザインと超複雑機構が融合した本作は、ジェラルド・ジェンタメゾンの復活第1作目に相応しいといえる。「ジェラルド・ジェンタ ミニッツリピーター ジャンピングアワー レトログラードミニッツ － オンリーウォッチ 2023 エディション」©Disneyは、2024年に開催されるオンリーウォッチにてオークション販売される予定だ。 ■ルイ・ヴィトン クライアントサービス TEL:0120-00-1854