【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第13ステージ】ウッズが4年ぶり3勝目…ログリッチが総合で一気に2分詰め寄る
大詰めを迎えたステージ勝利争いでは、ヴァインとマクナルティが下り坂でひどいクラッシュに見舞われる。2人とも立ち上がったが、ステージ優勝の可能性はなくなった。ファンアールト、ソレル、オーメン、ウッズ、シュミットが最後の上り坂で激戦を繰り広げる。シュミットは残り5kmでアタック。ウッズがその後ろを走る。そしてカナダチャンピオンジャージを着たウッズがその500m後にカウンターアタックを成功させた。
ウッズは37歳のカナダ人クライマーだ。逃げ集団の中から最後に抜け出して4度目となるグランツールのステージ優勝を果たした。ブエルタ・ア・エスパーニャでは3回目の勝利。2023ツール・ド・フランスのピュイ・ド・ドームに続くグランツール勝利だった。
「今は最高の気分だ。私の大きな目標は、カナダのチャンピオンジャージを着てレースに勝つことだった。今シーズンはこれまで厳しいシーズンで、厳しいレースばかりだった。これで大きな解放の瞬間となった。プレッシャーが高まってきていたので、今この勝利を手にすることができて、最高の気分だ」とウッズ。
チームメートのディラン・トゥーンスとライリー・シーハンと一緒に逃げ切ることができたのは本当にラッキーだったとウッズは語った。2選手はウッズが最後に逃げ切れるようにアシストに徹した。その後、UAEチームエミレーツのヴァインとマクナルティ、ソレルが難敵となるウッズをふるい落とそうと攻撃すると、ウッズは孤立して窮地に陥った。ところがヴァインとマクナルティが下り坂でクラッシュ。「本当に怖かった。彼らが無事であることを願う」とウッズはゴール後に回想している。
「私は上りで勝つべき男だと分かっている。頭の中にはツール・ド・フランスでのあのピュイ・ド・ドームがあった。たとえ誰かに逃げられても射程圏内にいる限り、この上りは私に本当に合っていたため、勝つチャンスがあると感じていた。マウロ(シュミット)がアタックしたとき、こんなに長い距離を残して行きたくなかったけど、そうしなければならなかった。1人で走るには4kmは長かった。ブエルタ・ア・エスパーニャの3勝は本当に誇りに思う。歳を取っているから、この年齢で勝つのはいつもうれしいし、この勝利を味わいたい」
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