【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第13ステージ】ウッズが4年ぶり3勝目…ログリッチが総合で一気に2分詰め寄る
ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ)、サム・オーメン(リドル・トレック)、マイケル・ウッズ、ディラン・トゥーンス(イスラエル・プレミアテック)、ハイス・レイムライゼ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)、ミケル・ビスカラ、シャビエル・イササ(エウスカルテル・エウスカディ)が加わり24人の第1集団が形成された。イササはすぐに脱落して23選手になった。
この逃げ集団には総合成績の上位選手がいなかったため、マイヨ・ロホを着用するオコーナーのデカトロン・AG2Rラモンディアルが第2集団の先頭でペースをコントロールする程度。130kmを過ぎたところでその差は16分50秒にまで広がる。3分58秒遅れの総合3位につけるエンリク・マスの成績を上げようとモビスターがたまらず第2集団をペースアップした。
一方、4賞ジャージのひとつ、ポイント賞ですでにグリーンジャージを着ているファンアールトが第1集団で新たな動きを見せた。その日最初の山岳ポイントであるカテゴリー3級のアルト・カンポ・デ・アルブレ(33.9km)とカテゴリー2級のアルト・オ・ポルテロ(75.2km)の頂上を1着で通過。山岳ポイントを獲得しにいくという予想外の展開を見せた。ファンアールトは前日まで山岳賞ジャージを着るUAEチームエミレーツのアダム・イェーツと22点で並んでいた。2つ目のリーダージャージを狙ってきたのだ。
逃げの選手たちは、残り50kmでそれまでの協調体制を打ち切ってステージ勝利に向けてのアタック合戦にシフト変更した。ファンアールト、ヴァイン、マクナルティ、ソレル、アスグリーン、オーメン、ウッズ、シュミット、レイムライゼは、カテゴリー2級のプエルト・デ・ルメラスの上り始めで他選手と差をつけた。ファンアールトが155.6km地点の頂上を先頭で通過。結局、ファンアールトはフィニッシュでも山岳ポイント1点を得て、この日だけで16点を稼いで山岳賞でもトップになった。
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