国際線、コロナ前まで回復 冬ダイヤ、週5178便
国内の空港と海外を結ぶ国際線定期便の数が回復している。9日までの国土交通省の発表によると、10月27日から2025年3月29日までの冬ダイヤで旅客便は週に計5178便となり、新型コロナウイルス禍前の19年冬の5219便とほぼ並んだ。旅行など訪日需要が高まり、国内外の航空各社が便数を増やした。 【写真】和柄をあしらった内装 日航の国際線新主力機
国際線定期便のダイヤは夏と冬に分かれる。各期の当初計画をまとめた集計によると、新型コロナの感染拡大で渡航が制限され、旅客便は20年冬に390便まで落ち込んだ。回復は22年冬から本格化し、直前の24年夏は4874.5便となっていた。 24年冬の5178便のうち、最も多いのは韓国路線で1291便。日本人気を反映し、19年冬に比べると66%増。カナダ、中東、オーストラリア、米国本土も伸びている。中国は24%減の1062便。コロナ禍以降、日本人の入国にビザが必要となったのが影響している。ハワイ路線は円安で日本人の旅行利用が少なくなり35%減少した。