【セガがGENDAに】マンガで振り返るゲーム業界:セガ エンタテインメントがGENDA SEGA Entertainmentに変わった日(2020年12月30日)
セガサミーホールディングスは、2020年12月30日付でセガ エンタテインメントの保有株式のうち85.1%をGENDAに譲渡。同ホールディングスの連結子会社から外してアミューズメント(ゲームセンター)事業を本体から切り離し、社名がセガ エンタテインメントからGENDA SEGA Entertainmentに改められた。 翌2021年1月28日には、GENDA GiGO Entertainmentが自社株式14.9%を取得するとともに、社名をGENDA GiGO Entertainmentに変更。以後「SEGA(セガ)」ブランドの店舗は「GiGO(ギーゴ)」に順次改称された。 当時について 旧セガ エンタテインメントに限らず、コロナ禍の最中は各地のゲームセンターが長期休業を余儀なくされて売上、利益ともに大きく低下しました。それでも1965年以来、長らくゲームセンター経営を続けてきた大手オペレーターが、まさか経営権を手放すとは夢にも思いませんでした。その第一報に触れた筆者は「ひとつの歴史が終わったんだなあ……」と、大きな衝撃を受けましたね。 2020年当時は約200店舗だった現GENDA GiGO Entertainmentですが、2021年以降は「超」が付くほど積極的に、全国各地のゲームセンターをM&Aにより次々と傘下に収め、2024年10月1日現在で350店舗に増やし、あっという間に業界最大手へと成長しました(※店舗数は同社の会社案内より引用)。 2023年7月28日には、親会社のGENDAが東京証券取引所に上場を果たすなど、現在まで売上、利益ともに右肩上がりで順調そのもの。GENDAの片岡尚会長は、今月の10日に2026年1月期(来期)の業績予想を売上高1,500億円、のれん償却前当期純利益70億に上方修正をしたと、自身のXアカウントを通じて早くも発表しました。もはや「『GiGO』の名を語らずして、ゲーセンの『今』は語れない」と言っても過言ではないでしょう。 「今日は何の日?」とは 不定期に過去に起きたゲーム業界に関する出来事をマンガでふりかえるコーナーです。 絵:橘 梓乃 すでにライターデビューから30年が経ちましたが、自身初となるマンガ企画を当GAME Watchにて担当させていただくことになりました。今後もゲーム業界の歴史をユル~く、かつ真面目にご覧いただけるネタをいろいろご用意したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします! ゲーム歴40年超のフリーライター。主な著書・共著は「ファミダス ファミコン裏技編」、「ゲーム職人第1集」、「デジタルゲームの教科書」、「ビジネスを変える『ゲームニクス』」、「ナムコはいかにして世界を変えたのか ゲーム音楽の誕生」など。2014年より日本デジタルゲーム学会ゲームメディアSIG代表も務める。 テキスト:鴫原 盛之(フリーライター)
GAME Watch,テキスト:鴫原盛之、絵:橘 梓乃