坂本冬美、紅白での“能登から中継”に浮上する問題 歌唱曲『能登はいらんかいね』は超難曲、“誰が被災地から歌うか”でも一筋縄ではいかない調整
「いやぁ、驚きました。彼女自身、紅白における“黒歴史”とまで言い放ったあの曲を再び歌うなんて……多くの関係者の努力の跡が見えますね」(芸能関係者) 【写真】白Tにビビットな緑のパンツで歩く私服姿の石川さゆり他
大晦日に放送される『第75回NHK紅白歌合戦』で、坂本冬美(57才)が石川県輪島市から生中継で歌うことが決まった。ここに至るまで、さまざまな人の“思い”が交差したという。 1月の能登半島地震、9月の豪雨と甚大な被害を受けた輪島市で、彼女が披露するのは1990年にリリースした『能登はいらんかいね』。輪島市の指定無形文化財である「御陣乗太鼓」のリズムに乗って、被災地の復興を祈って熱唱する。36回目の紅白出場となる坂本も被災地への思いがみなぎり、《私の歌が、どこまで皆様のお力になれるかはわかりませんが、心を込めて歌わせていただきます》とのコメントを発表した。 注目されるのは、『能登はいらんかいね』が難曲中の難曲であることだ。
「音程のアップダウンがとても激しい歌手泣かせのメロディーで、過去に坂本さん自身が『断トツの苦手曲』と明かしたこともあるほどです。デビュー4年目の1990年の紅白でこの曲を披露した際も、2番の歌詞にある『いさざ土産に~』の部分の低音がうまく発声できず、本人がひどい自己嫌悪に陥ったこともありました。以降、彼女は紅白で一度も『能登はいらんかいね』を披露していません」(前出・芸能関係者) この年の紅白で味わった“屈辱”を坂本は雑誌の連載でこう振り返っている。 《わたしのなかでは、永久に封印してしまいたい黒歴史です!》(『FLASH』2021年9月21日号) 坂本がこの曲を34年ぶりにどう歌い上げるか注目されるが、被災地からの中継も“誰が歌うのか”で一筋縄ではいかない調整があったという。 「実は当初、能登半島からの中継は、坂本さんとは別の大物歌手が登場する案も浮かんでいたんです」(レコード会社関係者) その大物歌手とは、47回目の紅白出場が決まった石川さゆり(66才)。 「石川さんは能登を歌った『能登半島』という曲を1977年に発表しており、現地からの生中継でその歌を披露するプランが出ていました。復興祈願で石川さんが熱唱したら、番組が引き締まるだろうと彼女を推す声があったのです」(前出・レコード会社関係者) しかし、国民的歌番組という紅白の特性もあり、石川の被災地中継はお流れになったという。