自分を守るために「仕事との境界線」を引こう
私生活と仕事に境界線を引く、4つのステップ
従業員としての自分の境界線を引いて、それを実行する前に、考えておくべき重要な注意点があります。 たいていの人にとって、職場で「惰力で働く」ことができるというのは、1つの特権です。 人種や性別にもよりますが、「必要最低限」だけでは許されないことがある状況を、労働者の多くは知っています。 過去の記事では、さまざまな種類の個人的な境界線を引く方法を紹介しました。 これはだいたいのところ、突きつめていけば、自分自身を知り、自分のニーズを効果的に表明することと同じです。 1. 職務記述書を読み直す これをすることで、自分が何に対して報酬を貰っているのかを把握できます。 また、自分の境界線をどこに引くべきかを決めるための明確な説明にもなります。契約上の境界線がどこにあるのかを知れば、周囲の人にそれを主張しやすくなるのです。 2. 自分の境界線を伝える 自分の意見を説明する場合、あるいは、自分の決めた境界線と上司の認識をすり合わせる交渉をする場合であれ、重要なのは、自分の決めた境界線をはっきり口に出して伝えることです。 ただし、明快に、直接的に、礼儀正しく伝えるようにしましょう。 3. 就業時間外の通知を切る(可能な場合) リモートワークの場合、いつでもメールに返信したり「とびつくように」電話に出たりすることを経営者が従業員に求めていると、境界線がひどく曖昧になってしまいます。 職種にもよりますが、自分の就業時間のはじまりと終わりを明確にするように努めましょう。 4. 良い断わり方を覚える 職場で、直接的に「ノー」と言わずに、うまく断わるワザもあります。 たとえば、無駄なミーティングを断わる必要があるなら、「ちょっと集中しなければならないことが起きまして」とか、「すみません…(明日、調べさせていただきます/うちの部署の誰かを送ります/かわりに来週ではどうでしょうか)」などと伝えるといいかもしれません。 もちろん、自分の仕事を心から愛している人はたくさんいます。それ自体はすばらしいことです! とはいえ、そうした人であっても、仕事とそれ以外の生活とのあいだに境界線を引く利点はあります。 むしろ、仕事を愛している人こそ、仕事と私生活の境界線の引き方を知ることで、もっとも大きな利点を得られるかもしれません。 どんなに仕事を愛しても、自分の労働に対して正当な報酬を貰っていないかもしれないのです。求められる仕事をしつつ、あなた自身の人生を楽しむようにしましょう。 ──2022年9月9日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 訳:梅田智世(ガリレオ) Source: The Wall Street Journal, TikTok
ライフハッカー・ジャパン編集部