出産費用「保険適用」を検討 東京は熊本の1.7倍──“格差”解消なるか 無痛分べんは?…産婦人科医「保険だとつぶれる病院も」
■多様な出産ニーズにどう対応?
小栗委員長 「もう1つの課題が、多様なニーズに応えられるのかということです。無痛分べんについては、保険診療になるのか自己負担になるのか、まだ見通しは立っていません」 「こうした状況で、都内のある産婦人科医は『保険になると、医療機関としてはもうけが出づらい。東京だと人件費なども高く、経費がかかるので、つぶれる病院も出るのではないか。そうなると患者の選択肢も逆に狭まることになる』と話していました」 「今回、政府は出産を『社会全体で支える』としていますが、出産には多様なニーズがあるのも事実です。それをみんなが納めた保険料でどこまでをカバーするのか、線引きは難しいです」 板垣李光人さん(俳優・『news zero』水曜パートナー) 「正直、まだ実感がないということもあり、子どもを持つ上でどれぐらいお金がかかるのか、どんな制度があるのか、調べたことがなかったです。ただ今後、僕たちの世代に大きく関わってくる議論なので、注目していかなくてはいけないなと思いました」 藤井キャスター 「出産には多様なニーズがありますから、『これなら安心して産みたい』と思える場所をどう整えるのか。少子化対策のためなら、保険診療と自己負担を組み合わせて無痛分べんや産後ケアのニーズにも応えられるような選択肢を作ってもらいたいと考えます」 (6月26日『news zero』より)