セブン銀社長、セブン以外のコンビニにATM設置も-資本再編進めば
(ブルームバーグ): セブン銀行の松橋正明社長は11日、セブン&アイ・ホールディングスの連結子会社から外れた場合、セブン-イレブン以外のコンビニへの現金自動預け払い機(ATM)設置も検討すると明らかにした。
松橋氏は同日のアナリスト向け説明会で、現時点で決まった部分は多くないとした上で、仮にセブン&アイの連結子会社でなくなれば「セブン-イレブン色が薄まり、展開に自由度が出てくる」と説明。ATMの設置先について「セブン以外のコンビニや小売りの可能性もある」と述べた。
複数の関係者によると、セブン&アイはグループ再編の一環で、傘下のスーパー2社が保有するセブン銀株を売却し、グループでの持ち分を25年2月末までに約38%に引き下げ、連結子会社から外す検討をしている。
資本構成再編の手法について松橋氏は、セブン銀が「パートナーを探すか、自社株買いをするか、まだ揉んでいる状況」とし、株主については「長期的に成長に資する構成を目指していきたい」と述べるにとどめた。
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Hideki Suzuki