ケリング、第3四半期も苦戦 グッチの変革に着手
ケリング(Kering)が2024年第3四半期(2024年7月~9月)の決算を発表した。連結売上高は前年同月比で38億ユーロ(約6200億円)で15%減。特にアジア太平洋地域と日本では大幅に減少したという。 【画像】2025年1月1日付でグッチの新CEOに就任するステファノ・カンティーノ氏
主力ブランドでは、「グッチ(GUCCI)」の売上高が16億ユーロ(約2650億円)で同26%減、「サンローラン(SAINT LAURENT)」は6億7000万ユーロ(約1100億円)で同12%減少。「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTAGA VENETA)」は北米と西ヨーロッパでのレザーグッズラインの売上が好調で、同4%増の3億9700万ユーロ(約660億円)だった。 その他ブランドでは、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の皮革製品ラインの好調や、ショーン・マクギアー(Sean McGirr)による「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」の好評を受けつつも、売上高は15%減の6億8600万ユーロ(約1140億円)だった。一方で、ケリング アイウェア・コーポレート部門は4億4000万ユーロ(約730億円)で4%増加し、引き続き増収を達成した。 ケリングの会長兼CEO フランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)は、「ラグジュアリー業界全体が不利な市場状況に直面している中、私たちは規律と決意をもって、グループ、特にグッチの広範囲にわたる変革を実行しています。これは短期的に私たちの業績に深刻な影響を及ぼします」とコメントを発表した。 ※実績は為替変動などの影響を除く ※1ユーロ=165円