出さなきゃよかった…。レアル・マドリード退団で化けた元アカデミー選手6人。復帰が噂されるタレントも
35歳でも健在!ラ・リーガ屈指の司令塔もレアルでは活躍できず
MF:ダニエル・パレホ(元スペイン代表) 生年月日:1989年4月16日 所属クラブ:ビジャレアル レアル・マドリード在籍期間:2003年夏~2009年夏 ダニエル・パレホはレアル・マドリードのカンテラ(下部組織出身)時代にクラブの伝説的なストライカーで、名誉会長でもあったアルフレッド・ディ・ステファノに大絶賛された逸話の持ち主でもある。そんな彼であってもトップチームでは5試合にしか出場することができなかった。 14歳でレアル・マドリードの下部組織に加入したパレホは、チャンピオンシップ(イングランド2部)のQPRへの期限付き移籍を経て2008/09シーズンにトップチームデビューを飾った。しかし、当時のレアル・マドリードの中盤にはグティやラファエル・ファン・デル・ファールト、ラサナ・ディアラらが君臨していたこともあって出場機会は限定的だった。 2009/10シーズンにレアル・マドリード・カスティージャ(セカンドチーム)時代の恩師であるミチェル率いるヘタフェに移籍すると、徐々にその才能が開花する。少し上の世代にアンドレス・イニエスタやセルヒオ・ブスケツらがいたことでスペイン代表デビューは28歳と遅かったが、その前からラ・リーガ屈指の司令塔として名を馳せていた。 バレンシアでは通算383試合、現在も所属するビジャレアルでは195試合と両クラブで欠かせない選手となっており、35歳となった今でも不動のレギュラーである。類まれな空間把握能力とパスのレンジの広さは抜群で、中盤で放つ圧倒的な存在感は健在だ。ラ・リーガ通算500試合出場も間近に迫っており、依然としてトップパフォーマンスを維持している。
13億円で移籍した選手もチャンスがない?ライバルチームで活躍した攻撃的CB
DF:マリオ・エルモソ(元スペイン代表) 生年月日:1995年6月18日 所属クラブ:ASローマ(イタリア) レアル・マドリード在籍期間:2005年夏~2017年夏 今夏にASローマへと移籍したマリオ・エルモソはレアル・マドリードの下部組織出身だが、トップチーム出場が叶わないまま退団している。 10歳でレアル・マドリードの下部組織に加入し、セカンドチームにあたるカスティージャでも不動の地位を築いていたが、当時のトップチームにはセルヒオ・ラモスやラファエル・ヴァラン、ナチョ・フェルナンデスがいたこともあって若きエルモソがポジション争いに入る余裕がなかった。デビューどころか、一度もメンバー入りを果たすことがないまま2017年夏にエスパニョールへと完全移籍している。 1200万ユーロ(約12.9億円)の移籍金が支払われた選手であっても、トップチームでチャンスすら与えられないのがレアル・マドリードのクオリティの高さを証明しているだろう。その後、エスパニョールで台頭したエルモソは2018年11月にスペイン代表デビューを飾り、レアル・マドリード退団からわずか2年でアトレティコ・マドリードへとステップアップを果たした。 4バック時の守備の軽さが問題になることもあったが、ボール出しのセンスとクオリティは抜群で、ディエゴ・シメオネ監督のチームで通算171試合に出場するなど長らく主力としてプレーした。今夏に契約満了となってからは無所属の状態が続いていたが、移籍市場が閉じた後の9月頭にASローマと3年契約を締結。自身初の国外への挑戦を決断している。
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