【高校ラグビー】九州学院が初戦敗退 一時はリードも「一つのタックルエラーで…」 逆転許し無念
◇全国高校ラグビー大会1回戦 九州学院12ー29倉敷(2024年12月28日 花園ラグビー場) 九州学院(熊本)が倉敷(岡山)に12―29で敗れ、11大会ぶりの初戦突破は果たせなかった。0―8で迎えた前半25分、PR田浦剛成(3年)のトライで反撃の口火。後半3分にはHO山崎由太郎(3年)のキックチャージを起点とした攻撃からPR田浦が再びトライを決めて12―8で逆転に成功した。 しかし後半7分、倉敷のSO成田睦生(1年)の鮮やかなダミーパスで抜かれて逆転トライを決められると一気に形勢逆転。さらに2本のトライを許して12―29で敗れた。「プラン通りにできていた中で、一つのタックルエラーで決まってしまった。逆転してもう一本取らないといけなかったところで…あの場面が全てだった」。岡本直大監督(51)は、勝負のターニングポイントとなった後半7分のプレーを悔しそうに振り返った。 先発15人中10人が1、2年生。SHは、試合2日前の練習で骨折した田原陸翔(2年)に代わって斉藤啓心(1年)が急きょ務めた。岡本監督は「1年生がいっぱい泣いていたので、その気持ちを忘れずに熊本に帰ってまた練習してくれることが財産になる」と下級生の今後に期待。 「この雰囲気やスピード感を10人も経験できたので、来年は勝てるチームを作りたい」と敗戦の中にも希望を見いだした。