“年の瀬”控え、しめ縄作り 小学生の「セーフティーリーダー」詐欺対策にも貢献
長野県坂城町南条小の6年生たち
長野県坂城町南条小学校の6年生約40人が12日、しめ縄作りを同校体育館で体験した。6年生は千曲署から防犯活動に取り組む「わが家のセーフティーリーダー」に委嘱されており、地域への関心や住民との交流を深めてもらおう―と同署が企画。わら細工の製作・販売などに取り組む「上山田大わらじ委員会」(千曲市)の会員を講師に、一つ一つ丁寧に手作りした。 【写真】「無病息災」や「健康健脚」の御利益があるという「大わらじ」
熟練の技にくぎ付け
児童たちは2人一組になり、わらを巻く役割と押さえつける役割などを分担し、協力し合いながら作業に励んだ。巻き方を間違えたり、ゆるくなったりして悪戦苦闘していると、ベテランの会員たちが手助け。慣れた手つきを見た児童は「すごい」「速い」と、くぎ付けになっていた。
浦川日和さん(11)は「難しかったが、やり方を教えてもらって楽にできた。家族に大切に使ってほしい」。児童たちは、電話でお金詐欺(特殊詐欺)の注意喚起をする手紙を書いて、完成したしめ縄と一緒に家族に贈る予定だ。