「和紙」の伝統技術、職人が実演 無形文化遺産登録10周年
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産「和紙」の登録10周年を記念し、石州半紙(島根県浜田市)などを製作する3地域の職人が紙すきを実演するイベントが1日、京都市の二条城であった。出席した行政関係者や観光客らに伝統技術の魅力を伝えた。 無形文化遺産に登録された石州半紙、細川紙(埼玉県小川町、東秩父村)、本美濃紙(岐阜県美濃市)の3紙の職人がそれぞれ、原料の植物コウゾなどを混ぜた水を、すだれの上でリズムよく揺らしていた。 イベント主催団体の一つ小川町の島田康弘町長は式典のあいさつで「多くの人に和紙の可能性と魅力を知ってもらうため、引き続き活動する」と語った。