<井上貴博アナ>「Nスタ」ホラン千秋とコンビ8年目 男性アナ“大移動”への考え明かす
--それができたあかつきには別の目標ができる可能性も……?
井上アナ そうですね(笑い)。違う職業にも興味はあります。
◇「貴重な一席をお借りしている」
--ホランさんはタレントや俳優としても活躍されていますが、「Nスタ」はどういった存在でしょうか?
ホランさん 私はタレントなので、会社に物理的にデスクや席を用意していただき続けることは帯番組でなければないことです。タレントが関われる仕事の中で、大変貴重な一席をお借りしていると思いますし、信頼や関係性を継続的に築き続けさせてもらえるのは幸運な環境にいるなと思います。いいチームとはこういうことかと日々、実感させてくれる番組です。
--キャリアの中ではやはり転機の一つというか特別な位置付けになっていますか。
ホランさん どの番組もそれぞれ特別ですけれど、関わっている年数も一番長い番組ですし、費やしている時間も一番長いと思うので、それは間違いなくそうだと思います。
--4月からは他局の裏番組がリニューアルされる中、8年目に向けての意気込みをお願いします。
井上アナ 夕方は“耳視聴”される方も多くて「理由がないけど何かいい」が問われる時間帯で、どこか曖昧さがあるからこその難しさと面白さがあります。今は他局との争いよりも「テレビを見ていただきたい」という思いが強いです。テレビ報道を内側から変えたいし、結果として夕方の時間帯すべてが盛り上がればありがたい。僕自身、テレビ局に入っていなかったら今テレビを見ていないかもしれません。それでもテレビを付けてくださっている方に対して付加価値を本気で追求して、良い意味でニュース番組らしくない番組を目指したいです。
ホランさん ニュースは起きた事実に対して、記者の方が取材してくださった情報をお伝えするという点では、どの番組もある程度同じかもしれません。大きく変わるのは出ている人が違うことで、伝え方や会話表現に個性が出てきます。自分たちが何をすべきかを意識し、それをどう表現できるだろうかと試行錯誤しながら、出演している仲間の魅力がどうすれば伝わるかを考える。基本を大事に引き続きやっていきたいです。(取材・文・撮影:遠藤政樹)