<井上貴博アナ>「Nスタ」ホラン千秋とコンビ8年目 男性アナ“大移動”への考え明かす
井上アナ ある意味、原稿通りや台本通りが当たり前の世界で、ここまで度外視してやっている番組は少ないと思います。自分の言葉でしゃべるのは相当な難しさと怖さがある中、乗っかって突き抜けてやってくださっているのは尊敬します。どのジャンルでも求められているもの以上を結果として残せているのはすごいですね。どの分野でもこれだけアジャストできるすごい人という印象は変わっていないし、ずっと信頼を寄せています。
ホラン 井上さんは人の分まで責任を取ることを普通にさらっとできる人。ニクいですよね(笑い)。入れ替わりはあるものの、常にいいメンバーに恵まれてきましたし、私だけではなく全員が井上さんを信頼していると思います。最終的には井上さんが何とかしてくれると信じているから乗っかれている部分はあります。
◇「局アナの地位向上を目指したい」
--“ライバル”とも言われる日本テレビの藤井貴彦アナや、NHKの青井実アナがフリーになるなど、今春は男性アナの“大移動”が起きています。井上アナはこのような状況をどう捉えていますか。
井上アナ こういう流れがあるのだなと感じつつ、意識としてフリーになれるぐらいの商品価値を個人で上げていかないとダメだと大前提では思っています。個人的には局アナの地位向上を目指したい考えもあるし、あまのじゃくな性格もあるので、今は局で頑張りたい思いが強くなっています。中にいないと変えられないこともあるし、中にいるからできることがまだまだある。局アナとしてできることをやっていきたい思いでいます。いつ気が変わるかわかりませんけど(笑い)。
--井上アナが考える局アナの最大の良さとは?
井上アナ フリーになったことや他局でやらせていただいたことがないので比較はできませんが、すべてのものに首を突っ込めること。一つの番組を作り上げる上で、報道局を含めてシステムから首を突っ込んで変えられるし、局員同士だからこそ遠慮がなくできることです。そこに面白みを感じますし、ちょっと気持ち悪いけど会社のことが好きでテレビのことが好きになってしまったのもあります。青臭いですけど、テレビ報道に向く視線が厳しい今だからこそ変えたいと思うし、変えられると思っています。それは局にいないとできないとは感じます。