ドゥカティがハイパフォーマンスシングルを新開発!! 「ハイパーモタード698モノ」で高揚感に浸る
速さだけでなく、官能的な気持ち良さを備えた「スーパークアドロモノ」
2023年末の発表から「ハイパーモタード698モノ」に試乗できる日を本当に楽しみにしていました。茂原ツインサーキットを会場に、その周辺の一般道で本国仕様のメディア向け試乗会が行なわれました。日本仕様は前後サスペンションが40mm短くなり、それによりシート高も904mmから864mmになります。身長165cmの僕(筆者:小川勤)では本国仕様はまったく足が地面に着かず、少し緊張感が伴います。
エンジンを始動すると、とても軽やかな単気筒サウンドが響きます。ブリッピングすると659ccの大排気量を感じさせない「さすがドゥカティ」というレスポンスを披露。これだけで期待が高まります。 とても小さなメーターの中には様々な情報が詰め込まれており、「スポーツ」「ロード」「アーバン」「ウエット」のライディングモードから「スポーツ」をセレクト。コースインすると信じられないほど早く回転が上がっていきます。 タイヤを温めるために中速をキープしながら走ると、振動もなく、それでいてトルクフル。スロットルを開けると速さの中に官能的な刺激があり、その気持ち良さは思わずうっとりとしてしまうほどです。 単気筒エンジンらしい軽快感が際立つ馴染みやすい車体は、あっという間にペースアップをさせてくれます。スロットルを大きく開けるとタコメーターは10000回転を目指して一瞬で吹け上がり、3速、4速とシフトアップしても加速は鋭く、簡単に前輪の接地感がなくなります。 スペックの数値はそのまま体感することができ、それが市販最強単気筒エンジンであることを実感するのに時間はかからないでしょう。
足着き性が大幅に向上する、日本仕様に期待!
スポーツシングルエンジン好きなら、一瞬でこのエンジンの虜になってしまうと思います。それほど「スーパークアドロモノ」は市販単気筒エンジンとして群を抜いた存在なのです。ピークパワーを発揮するのは9750rpmですが、軽々と10000回転を超え、オーバーレブ特性もマイルド。