車いすテニス金・小田凱人、優勝直後の“爽やかな振る舞い”に賛辞止まず!「スポーツマンシップの素晴らしい瞬間」
感動的な光景だった。 現地9月7日、パリ・ローランギャロスでパリパラリンピックの車いすテニス男子シングルス決勝が行なわれ、世界ランキング2位の小田凱人は、同1位のアルフィー・ヒューエット(英国)にマッチポイントを握られながらも、セットカウント2-1(6-2、4-6、7-5)で逆転勝利。18歳での金メダル獲得は、同種目史上最年少の快挙だ。 【画像】パリ・パラリンピック2024は日本勢が連日メダルラッシュ!小田凱人、上地結衣、田中愛美ら車いすテニス日本代表選手を一挙公開! 試合後は、両選手の“爽やかな振る舞い”にも注目が集まっている。強烈なフォアハンドリターンで激闘に終止符を打った小田は、自ら車いすの両輪を外し、センターコート上で大の字になって優勝の喜びを表現。そこに準優勝のヒューエットが駆け寄り、車いすの両輪を拾い上げると、大きな歓声の中で長く熱い抱擁を交わした。 このシーンを受け、英紙『The Guardian』は、「オダが涙を浮かべて倒れ込む。車輪は外れ、ヒューエットが元に戻すのを手伝った。スポーツマンシップの素晴らしい瞬間だ」と報道。さらに英放送局『BBC』は、「見事な試合の後、二人が温かい抱擁を交わし、満員の観客も両選手に長く大きな喝采を送った」と会場の雰囲気を振り返っている。 また、銀メダルに終わったヒューエットは敗戦後、自身の戦いぶりを「誇りに思う」と回顧。小田には、「おめでとう。あなたは勝利に値する。信じられない戦いだった。この瞬間を楽しんで、今日僕らが成し遂げたのはまさに驚くべきことであり、パラリンピックの車いすテニス史に残るかもしれないのだから」と話したという。 なお同種目の日本人選手としては、北京、ロンドン、東京五輪を制している国枝慎吾に次いで2人目の金メダル獲得となった小田。今大会の男子ダブルスでは、三木拓也とペアを組み、銀メダルを獲得している。 構成●THE DIGEST編集部
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