存廃問題が浮上する赤字ローカル線、「ふるさと納税」で盛り上げて…返礼品は「一日駅長体験」
兵庫県西脇市とJR西日本は、同市のふるさと納税の返礼品にJR加古川線西脇市駅の「一日駅長体験プラン」を出品した。寄付額は100万円。16日から受け付けを開始している。駅長体験のほか、沿線施設での天体観測も楽しめる。加古川線の全線開業100周年を記念するとともに、赤字区間として公表されている西脇市―谷川(兵庫県丹波市)間に目を向けてもらう狙いがある。(高田寛) 体験プランは1泊2日で、来年2月14~15日と同23~24日の2回を用意。初日は同線日本へそ公園駅前にある、にしわき経緯度地球科学館「テラ・ドーム」を一時貸し切りにして、高性能の大口径望遠鏡で天体観測を行う。宿泊は西脇ロイヤルホテルで、特産の黒田庄和牛の夕食を味わう。
2日目は駅長の制服を着用し、ホームで電車に出発合図を出したり、西脇市―谷川間を往復しながら車内放送や巡回を体験したりする。特典として、似顔絵入りの一日駅長名刺や、駅スタンプを模した額入りの同線100周年記念キーホルダー全10種も贈呈する。 同区間の存廃問題が浮上する中、節目の年を盛り上げようと、市の提案にJR西が協力した。 体験者は小学生以上。各回とも1組限定で1人まで付き添い可。寄付の申し込みは先着順で、1回目は1月16日、2回目は同20日まで専用サイト「ふるさとチョイス」で受け付けている。