新生アビスパ福岡 早くも激しいレギュラー争い 金明輝新監督「全員攻撃、全員守備」注入 新加入11人も活性化
J1福岡が8日、福岡市の雁の巣球技場で行われた全体練習を公開し、ピッチの半分を使った11対11のミニゲームを行った。実戦さながらの激しい競り合いも随所で見られ、始動3日目にして高い強度のメニューを実施。J1上位を目指して得点力アップに努める金明輝新監督の特色が早くも出ており、新加入選手もレギュラー争いを活性化させている。 ■全治約1年、頼りになるDFも復活の始動【写真特集】 5年ぶりに監督が代わった福岡には、新たに11選手が加入。J1で主力を担った選手も多く、ミニゲームでは横浜Mから5年ぶりに復帰したDF上島拓巳が屈強なブラジル出身FWウェリントンに当たり勝つ場面もあった。「みんながコンタクトを求め、練習から前向きに激しい戦いができている」。上島は練習に手応えをつかんでいた。 昨年J1町田のヘッドコーチとして優勝争いを経験した金監督は「全員守備、全員攻撃」をチームづくりの土台に考える。東京Vで司令塔だったMF見木友哉や、鹿島に所属した昨年J1で2番目に多い9アシストをしたMF名古新太郎、町田から加入したFW藤本一輝といった、攻撃面で確たる武器を備え、献身的な守備も得意とする選手が集まった。 練習では金監督がボールを持っていない時の位置取りやパスの質などについて細かく指導。「ミスを怖がるとトライすることもなくなる。自分でうまく工夫すれば違うものを出せる」と臨機応変な判断も求める。「楽しいし、頭を使うし、高い強度で質も求められる。すごく充実している」と見木。国内屈指の堅守を誇った一方でJ1最少の33得点にとどまった昨年とはひと味違う新生福岡が見られそうだ。(末継智章) ▼「海外からオファーも」アビスパ福岡・紺野和也がチーム残留を決めた舞台裏▼