ご当地麺はないけど…長野をラーメンの街に 逆手にとって「多種多様」アピール 市が本腰でPR
■インバウンド客向けの観光資源に
今回のPRにはもう一つ、テーマがあります。 長野市観光振興課・清水美有さん: 「インバウンドの方にも、非常にラーメンが人気のコンテンツだということで承知していますので」 パティオ大門にある「麺道 麒麟児 大門店」。善光寺の門前ということで外国人客の取り込みも想定して2023年4月にオープンしました。
人気メニューは―。 鶏ガラと鴨ガラでうま味を増したしょうゆベースのスープに、ストレートの麺を合わせた「中華そば」。 2種類のチャーシューも乗っています。 客: 「おいしい、おいしいです。しょうゆ味で、すごく深みがあって、でもあっさりしていて」 「鶏のうま味がすごく詰まっているような味で一口一口が本当においしいです」
麺道 麒麟児 大門店・香川葵店舗マネージャー: 「こちらの大門店では、善光寺下というのもありますし、観光地なので外国人観光客の方が多い。市全体としても、お店としても盛り上がって、(お客さんに)たくさん来てほしいです」
豚骨醤油の家系ラーメンを提供する「よし家」も掲載店の一つ。
店主の清水さんは「地元客含め観光客にも長野のソウルフードとして選ばれれば」と話しています。 店は駅に近いこともあって外国人客が足を運んでいます。
シンガポールから: 「やさしい味でおいしい」 市としてはラーメンをインバウンド客向けの観光資源にという思惑があります。
■「長野らしさ」が表れている
長野の多種多様なラーメン。 食文化に詳しい長野県立大学の中沢教授は地理的な要因を背景にした「長野らしさ」が表れていると指摘します。 長野県立大学・中沢弥子教授: 「(周りの県の)文化を吸収して融合して、それぞれのお店のこだわりを生かしたものを提供していただいている。 」
そばやおやきのように「長野と言えばラーメン」とイメージできる日は来るのでしょうか。 取り組みは始まったばかりです。 長野市観光振興課・清水美有さん: 「多様な種類のラーメンですとか、非常にこだわり抜いて作られたラーメンというのが、魅力的なものがたくさんありますので、ぜひこの長野ラーメンというものを食べに長野市にもお越しいただきたいなと」
長野放送