ご当地麺はないけど…長野をラーメンの街に 逆手にとって「多種多様」アピール 市が本腰でPR
2023年10月、長野市と近隣市町村の住民を対象に行ったWEBアンケートでは、月に1回食べる人は68%に上りました。 一方、長野市には、札幌の味噌ラーメンや博多の豚骨ラーメン、さらには隣県の「富山ブラック」や「高山ラーメン」のような「ご当地ラーメン」と呼べるものはありません。
■ご当地ラーメンはないけれど…
2010年、青年会議所が中心となって、みそ味の「長野ヤキメン」をご当地グルメとして定着させようと取り組みました。 しかし専用の麺がややコスト高で取り扱う店舗が減少。徐々に注目度も薄れていきました。 そこでー。 長野市観光振興課・清水美有さん: 「新しいものを生み出すといったところとは少し視点を変えまして、もともと市内にあるラーメン店さん、店主さんが切磋琢磨しながら、こだわりの一杯を作っている。そういった魅力を行政としてサポートして一緒にラーメン文化を盛り上げていきたい」 荻原市長もー 荻原健司市長: 「長野市にはご当地ラーメンというものがない中で、私としてはいろんな個性あふれるラーメン店がたくさんあるなということは、一市民として長野市に長く暮らしてきた中で感じていた」 ご当地ラーメンがないことを逆手にとって多種多様なラーメンが味わえる街としてPR。これが市の狙いです。
一押しは土鍋で熱々にした信州みそと豚骨を合わせたスープに、黒ゴマが練り込まれた太麺を入れた「土鍋味噌豚骨」。 多い日は100杯以上出る人気メニューです。 客: 「おいしいです。変にしつこくなくて」 「非常においしくいただいています。(額に汗が出て…)かなり熱いですね。寒い時期にはいいかなと思いますけど」
店は今回の取り組みを歓迎しています。 長野土鍋ラーメンたけさん・竹田哲章代表: 「どうしても個人の力というか広がるスピードというか、ちょっともどかしい部分があった。私たちにとっても、とても助け舟になるイベントだなと感じております」