野茂英雄をなぜ西武は苦にしなかったのか【平野謙コラム】
裸の誓い?
野茂の独特のフォームは「トルネード投法」と言われた
この間、札幌に日本ハム戦の解説で行きました。今の日本ハムは、序盤戦を考えれば、よくやっているとは思います。ただ、難しいなと思うのが、清宮(幸太郎)の使い方ですね。若いし、長距離打者というのは振らなきゃ始まりませんから、粗があるのは当たり前です。多少、結果が出なくても使うこと自体はいいと思うんですよ。ただ、今はたまにスタメンで使って、ダメなら外すでしょ。僕は使うなら使うで、使い続けたほうがいいと思います。この間、ロッテの安田(尚憲)の四番起用の話をしたけど、選手は、首脳陣が我慢して使ってくれたら必ず感じるものがあります。そうなれば、外されたとき悔しさが出ます。 ただ、清宮もベンチの起用がどうこうじゃなく、自分でやらなきゃいけない。チャンスは人からもらうものじゃなく、自分でつかみ取るものですからね。このままなら、来年はもうチャンスはないかもしれないくらいの危機感を持たないといけない時期じゃないですかね。 話を戻しましょう。 前回は西武2年目の1989年の話でした。近鉄・ブライアントの4連発もあって優勝を逃し、オフ、チームの主力で行ったオーバーホールの箱根で「来年は、ダントツで勝とうぜ!」と誓った、というところまででしたよね。温泉につかり裸の誓い? そうではないけど、そう書いたほうが面白ければどうぞ(笑)。 前の年の「10.19」(※ロッテ─近鉄のダブルヘッダー。連勝なら近鉄優勝だったが、1勝1分けで西武優勝)もあって、あのころからパ・リーグ人気が結構、盛り上がってきたという話も聞きますが・・・
本文:2,370文字
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週刊ベースボール