指でニキビをつぶすのはNG!つぶしてよいニキビの見極め方と正しいつぶし方【ざんねん美容】
あとちょっと頑張れば、劇的に見た目や肌が変わるのに、肝心なところで手を抜いてしまう「ざんねん美容女子」。その生態と、明日からステキ美容女子に生まれ変わるための方法を伝授。今回のざんねん美容女子は、早くニキビを治したい気持ちのあまり、指でニキビをつぶしちゃう女子。 〈画像〉正しい「ニキビのつぶし方」を見る
早くニキビを治したい気持ちのあまり、指でプチっと膿を出しちゃう女子
あごにできたニキビ。どんなにコンシーラーでカバーしても、鏡を見るたびにその赤い膨らみがチラチラと目について、ついに指でプチッとつぶしてしまう。凹凸は平らになったけど、無理につぶしてしまったため、赤くなったうえにヒリヒリ……。
それ、絶対NG!
教えてくれたのは…高見先生 タカミクリニック医院長 美容皮膚科医。タカミクリニック院長。ニキビ、毛穴治療、ヒアルロン酸注入などのアンチエイジング治療の第一人者。高い技術力から、女優やモデル、美容関係者から高い信頼を得ている。 質問したのは…安倍佐和子さん ビューティエディター 化粧品会社勤務を経て、女性誌編集者に。現在はフリーランスとして、多くの女性誌で編集・執筆活動を続けるほか、広告、化粧品マーケティングなどの分野で幅広く活躍。認定ホメオパスの資格を有し、フィトテラピーアドバイザーのスキルも。ホリスティックからサイエンス、モード系メイクアップまで、得意な分野は幅広い。
ニキビ跡をつくらない! 正しいニキビのつぶし方
Q.ニキビ、どうやってつぶすの? 安倍佐和子さん:できてしまったニキビ、つぶしてもいいケースもあるんですね。特に赤ニキビに対しては、つぶすタイミングとつぶし方が大事ということだけれど、では、ニキビのつぶし方を教えてください! A.まずは膿の出口を作ってあげることが大切です。 高見先生:美容皮膚科や皮膚科でニキビの圧出を行うことが一番いいのですが、もし、ご自身でおこなう場合には、清潔な針、薬局で販売している消毒用エタノール、滅菌ガーゼ、抗生剤入りの軟膏を用意してください。 安倍佐和子さん:針って、消毒したほうがいいですよね? 火にあぶるのはいいんですか? 高見先生:あぶった後には黒いススがついてしまう場合もあるので、滅菌ガーゼに消毒用エタノールを含ませて必ずふきとってくださいね。 そして、ニキビの白いところを狙って針先を1mmくらい刺します。絶対に奥まで刺してはいけません。あくまでも皮膚表面に穴を開けて膿の出口をつくる程度で。 そして指の腹で優しく押して、中の膿を出してあげるんですが、このとき、全部しぼり出してはダメです。ニキビ内部にはニキビ菌や白血球の残骸など、細菌がいっぱい入った袋状の膜があります。この膜が破れると、かえって悪化してしまうことも。 安倍佐和子さん:どのくらいの刺激を与えると、その膜は破れてしまうんですか? 高見先生:ふくらんだニキビを平らにまでしようとすると間違いなく破れてしまいますね。炎症が拡大して基底層や真皮層にまで広がると、ニキビ跡の原因の1つとなります。 また、つぶすときに爪をたてるのもダメ。爪で押すと、色素沈着することもありますから、ていねいに指の腹を使って優しく押して、盛り上がったニキビの半分くらいの高さまでつぶすのが理想です。 あとは滅菌ガーゼに消毒用エタノールを含ませて、患部を消毒してから抗生剤入りの軟膏を塗って、その後は自分の力で治癒させます。物足りなく思うかもしれませんが、この方法がニキビ跡を最小限に抑える一番の方法です。