パCS1st＜日・ロ＞9回1死、同点弾の万波を迎える日本ハムナイン（撮影・長久保　豊）

　◇パCSファーストS第2戦　日本ハム3―2ロッテ（2024年10月13日　エスコンF） 【写真】パCS1st＜日・ロ＞9回1死、万波の同点弾にベンチを飛び出す新庄監督（撮影・長久保　豊） 　リーグ2位の日本ハムが劇的サヨナラ勝利で突破へ逆王手をかけた。ロッテとのクライマックス・シリーズ（CS）ファーストステージ（S）第2戦は1―2で迎えた9回に万波中正外野手（24）が特大の同点弾で試合を振り出しに。延長10回に途中出場の浅間がサヨナラ打を放ち、星を1勝1敗の五分に戻しCSファイナルS進出に望みをつないだ。14日に行われる第3戦は、2位のチームは引き分け以上で突破が決まる。 　あと2死で終戦。相手守護神。益田が投じた152キロの高め直球を振り抜いた。打った瞬間の確信弾。左翼席上段に打球が吸い込まれる。エスコンFに地鳴りのような大歓声が響く中で、新庄監督は監督シートを飛び出し、何度もジャンプをしながらガッツポーズを繰り返した。 　延長10回に浅間のサヨナラ打が飛び出し逆転勝利。大歓声に沸く中でお立ち台に上がった万波は「下心ムンムンで、ホームランだけを狙っていました！」とニヤリ。感触は「打った瞬間完璧で、自分自身鳥肌が立つような、そんな一本だったかなと思います。打った瞬間から声援が凄くて。これでイケるかなっていう雰囲気にはなったと思います。皆さんに感謝しています。明日からも行くだけ！」と胸を張った。続く浅間も「最高です！マンチュウ（万波中正）も本当にあのホームランは一野球人としてベンチから見ていて、本当に鳥肌が立ったし、純粋に“カッケー、こいつ”と思ったので。そこは先輩として、絶対に決めてやろうと思っていきました。何も覚えていないです！」と雄叫びを上げた。 　▼山崎福　（万波、浅間と一緒にお立ち台で）ホッとしてます。何としてでも、ゼロに抑えなきゃいけないという展開ではあったので、フォアボールは出してしまったんですけど、要所要所で抑えることができて、今、本当にうれしいです。これだけのたくさんのファンの皆様に応援していただけるのは、本当に幸せなことでもありますし、このクライマックスという舞台をエスコンで迎えられて、選手みんなも凄く興奮しているので、早くかえって、明日の応援もよろしくお願いします。明日、何としてでも勝って、福岡でいい試合をして、日本シリーズにいけるようにチームみんなで頑張りたい。ファンの皆様、明日、メチャクチャ熱い声援をお願いします。