トヨタ自動車・小畑尋規 2大大会では19年の日本選手権以来となる安打 8回に代打で中前打
◇第49回社会人野球日本選手権2回戦 トヨタ自動車9―1NTT東日本(2024年11月4日 京セラD) トヨタ自動車の小畑尋規捕手(28)が2大大会では19年日本選手権以来となる安打を放った。9―1の8回先頭で代打として登場。今秋のドラフト会議でオリックスから6位指名された片山の145キロ直球を中前へはじき返した。 「速い真っすぐをとらえよう、と」 初球は外角カットボールに空振りしたが、打席内ですぐさま意識を修正。狙い通りに、外角低めの直球を仕留めた。 今季が入社7年目。近年はベンチスタートが増えたが、チームが勝つために果たすべき役割を常に考え、試合中のブルペン捕手などを買って出て勝利に貢献してきた。 「試合に出なくなってからも与えられたところで結果を出すことを考えてきましたし、今後もそれは変わらりません」 2大大会での安打は、19年日本選手権1回戦・マツゲン箕島硬式野球部戦の2回に決勝の中越え適時二塁打を放って以来。4大会ぶりに響かせた快音は、地道に、前向きに、野球に取り組んできた何よりの証しだった。