住宅ローンの金利推移(変動・固定)は? 最新の動向や金利タイプの選び方も解説【2024年11月】
住宅ローン「10年固定金利」推移、動向、最新のランキングは?
2024年11月の「10年固定金利(新規借入)」の動向は、調査した主要13行の住宅ローン金利について、12銀行が金利を引き上げました。 一方、「10年固定金利(借り換え)」は、半年以上もの間トップを独占し続けるSBI新生銀行を、みずほ銀行が追う形となっていましたが、11月にはついに、みずほ銀行がトップになりました。 上位銀行の10年固定金利推移 以下は新規借り入れの上位銀行の10年固定金利の推移(前月比)です。 1位、みずほ銀行 年1.400%(前月比+0.050%)みずほネット住宅ローン(固定金利選択、ローン取扱手数料型、新規借入) 2位、SBI新生銀行 年0.950%(前月比±0.000%)住宅ローン 当初固定金利タイプ 手数料定率型(新規借入) 3位、三菱UFJ銀行 年1.120%(前月比+0.010%)住宅ローン(事務手数料型) 3位、三菱UFJ信託銀行 年1.120%(前月比+0.010%)三菱UFJネット住宅ローン・三菱UFJ信託銀行専用・固定10年 5位、PayPay銀行 年1.165%(前月比+0.050%)住宅ローン 全期間引下げ(新規借入)頭金10%以上 2024年11月の上位5銀行については、SBI新生銀行以外は金利を引き上げました。 銀行は「10年固定金利」を固定金利選択型の中核に据えていることが多く、激戦区となっています。 10年固定金利の推移(主要銀行) 以下は、主要銀行の10年固定金利の推移(2018年1月~現在まで)です。 10年固定金利の動向 10年固定金利については、10年国債金利をベースにしている銀行が多いと考えられます。 10年固定の住宅ローン金利は、今後も日銀の利上げ期待と欧米の利下げにより細かい上下動を繰り返しながら、年内は+0.2%程度、2025年は+0.5%程度の上昇を予想しております。
住宅ローン「全期間固定金利」推移、動向、最新のランキングは?
2024年11月は前月同様、アルヒが「全期間固定金利(新規借入)」の実質金利ランキングで1位。SBI新生銀行が2位となりました。 上位銀行の全期間固定金利推移 以下は、上位銀行の全期間固定金利の推移(前月比)です。 1位、アルヒ 年0.680%(前月比+0.020%)住宅ローン スーパーフラット・4ポイント(新規借入・頭金50%以上) 2位、SBI新生銀行 年1.700%(前月比±0.000%)住宅ローン ステップダウン金利タイプ(新規借入) 3位、住信SBIネット銀行 年0.770%(前月比+0.020%)フラット35S・保証型・ZEH・長期優良(4ポイント、頭金20%以上) 4位、三井住友信託銀行 年1.340%(前月比+0.020%)フラット35S・手数料定率・金利Aプラン(頭金10%以上) 5位、楽天銀行 年1.340%(前月比+0.020%)フラット35S・金利Aプラン(頭金10%以上) 2024年11月の「全期間固定・35年固定金利(新規借入)」は、調査した主要7行の住宅ローン金利(フラット35除く)について、SBI新生銀行が金利を据え置き、6行が引き上げました。フラット35(買取型)の金利は上昇で、1.840%でした。 35年全期間固定金利の推移(主要銀行) 以下は、主要銀行の35年固定金利の推移(2018年1月~現在まで)です。 35年全期間固定金利の動向 超長期金利は、2年前より上昇トレンドに入ったと考えていましたが、約2.0%で頭打ちになっていると、見方を変更します。 ただ、欧米において物価も落ち着き、景気減速が鮮明になってきたため、全期間固定金利の上昇は鈍化すると見ています。 場合によっては金利が下がる局面があるかもしれませんが、国内景気は堅調である可能性もあり、下値は限られていると見ています。