セの優勝戦線は今週末のヤクルト-阪神戦が天王山。パはオリックスが再上昇よ。関西ダービーを期待したい【岡田彰布のそらそうよ】
エンゼルスの決断を支持 大谷の本塁打王が見たいよね
セ・リーグの優勝争いは今週末のヤクルト対阪神の直接対決が天王山よ。若手投手の成長が著しいヤクルト[写真は奥川]を阪神のクリーンアップ[写真は大山]が打てるかどうかよ[写真=BBM]
10月に入った。プロ野球にとって、まさに勝負の月になる。優勝争いをしているチームは胃が痛くなる毎日を送る。年が明け、2月のキャンプからオープン戦、そしてシーズンに突入して10カ月……。苦しい日々が報われるのかどうか。それが残りわずかな時間で決着する。勝負の非情さを痛感する時期がきた。 海の向こうでもそうだ。エンゼルスの大谷翔平は快記録を達成できなかった。2ケタ勝利に2ケタ本塁打。ベーブルース以来103年ぶりの記録に、あと1勝。でも今シーズンのマウンドはなくなった。エンゼルスのジョー・マドン監督が明らかにしたもので、オレはこの判断を支持するわけよ。103年ぶりはすごいことだけど、二刀流を続ける限り、毎シーズン、可能性はある。103年ぶりが104年ぶりになるだけよ。だがメジャーのホームラン王のチャンスは、滅多につかめるものではない。 これを書いている時点で、エンゼルスの残りは4試合。トップに3本差だが、チャンスはまだあるはず。打つことに専念して、数多く打席に立てば、逆転キングの可能性は十分にある。相手の攻めが一段と厳しくなり、勝負してもらえないとか、壁は厚いけど、最後まで夢を見させてほしいものよね。日本人バッターがメジャーでホームランキングになるなんて、誰も想像できなかったけど、ここまできたら、実現してほしい。 日本プロ野球ではセ・リーグの3強の戦いが続く。ここにきて巨人が失速した。なんだか、不思議な気がする。こんな急にヘコんでいくかって感じなんよね。過去の経験から、巨人が最も優勝に近い存在とする声もあった。オレもそれを認めていたし、競り合いになれば巨人がさらに有利と思っていた。ところが崩れた。打てないことに尽きるわね。坂本(坂本勇人)、岡本(岡本和真)だけでは、どうにもできない。ここまで得点能力が下がるとは・・・
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週刊ベースボール