秋芳洞の「未公開エリア」ツアー、くさびを使って地下深くへ…水が岩に当たると反響し人が話しているよう
ケービングツアーは、洞窟という非日常を安全に楽しんでもらうことを第一に、定野さんが2時間半で巡るルートを決めている。参加者は一般観光エリアの柵を越え、急斜面をくさびを使いながら地下深くの川の近くまで下りる。
洞内では定野さんの解説を受けながら、3億5000万年前のサンゴの化石探しや、ヘッドライトを消した状態での完全な暗闇を体験できる。また、一般観光エリアからは見えない、洞内で最も白いとされる鍾乳石も観察する。
現在、さらに奥まで探検する「ロングコース」の準備を進めている。定野さんは「ツアーを通して秋芳洞の新たな魅力を国内、海外の皆さんに知ってほしい」と笑顔で語った。(谷口善祐)