新NISAでも株主優待券を受け取れると聞きましたが、どうやって買うのですか?
新NISAを利用して、非課税の恩恵を受けながら優待投資を検討する方が増えています。非課税で効率的な資産形成を目指せるだけでなく、オリジナル製品や食料品、カタログギフト、QUOカードなど、さまざまな優待を受け取れます。優待生活に憧れを持つ方もいるでしょう。 しかし、優待を受け取るためのルールや注意点を把握していないと、計画的な優待投資が難しくなります。本記事では、新NISAで優待株を購入する方法や、優待投資の注意点などについて詳しく解説します。優待投資に興味を持っている方は、ぜひ参考にしてください。
株主優待株は新NISAの成長投資枠で買える
新NISAには、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」がありますが、株主優待株は成長投資枠でのみ購入可能です。成長投資枠は株式や投資信託が対象で、つみたて投資枠は投資信託のみが対象です。図表1は、各投資枠の詳細です。 【図表1】
※金融庁「NISAを知る」を参考に筆者が作成 新NISAで株主優待投資を検討する際には、成長投資枠を考慮する必要があります。
株主優待をもらうには?
株主優待投資を行う場合、「権利付最終日」「権利落ち日」「権利確定日」を理解しておくことが重要です。 ・権利付最終日:権利確定日の2営業日前。優待の権利を得られる最終取引日 ・権利落ち日:権利付最終日の翌営業日。権利落ち日に株を取得しても優待の権利を得ることはできない ・権利確定日:企業の株主名簿に記載される日(権利が確定する日)※基準日とも呼ばれる つまり、株主優待を受け取るためには、権利付最終日までに株を保有している必要があります。権利付最終日に株を購入しておらず、権利落ち日や権利確定日に株を購入しても、優待を受け取れません。 例えば、権利確定日が30日(月)の場合、権利付最終日はその2営業日前の26日(木)であり、権利落ち日は27日(金)になります。権利付最終日に株を購入して、権利落ち日に株を売ったとしても優待を受け取れます。