異例の選択…ウィリアム皇太子が「王室の伝統にとらわれない」大学への進学を決めた理由とは?
ウィリアム皇太子は1995年にイートン校に入学し、(それまでの君主の子息たちは、代々王室の家庭教師から学んでいたため)学校で学んだ初の「高位」ロイヤルとなりました。 【写真】ウィリアム皇太子の41年間の半生を写真で振り返り 皇太子はイートン校を卒業後、1年間のギャップイヤー(高校卒業から大学入学までにさまざまな活動を経験するために取る期間)を終えてから、スコットランドのセント・アンドリュース大学へ入学する意向を発表し、大学においても王室の伝統にとらわれない道を選びました。 父であるチャールズ国王は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで学び、大学の学位を取得した初の王位継承者となりました。大学へ行った他のロイヤルファミリーは、主にオックスフォード大学かケンブリッジ大学に進学しているため、ウィリアム皇太子がセント・アンドリュース大学を選んだのは、異例のことでした。 皇太子は大学に入学する少し前に、「別の場所でも暮らしてみたかったので、これまで住んでいたイングランドの大学は選びませんでした。また、将来的にウェールズにもたくさん訪れるだろうと感じていました」「そして何より、私はスコットランドを愛しています。広々としていて、私の好きな丘や山がありますし、セント・アンドリュース大学には本物のコミュニティを感じることができます」と語っています。
王室は、2000年8月に、「ウィリアム王子(当時)は第一志望のセント・アンドリュース大学への入学を許可されました」という声明を発表し、皇太子は2001年秋に同大学へ入学。 当時、皇太子は(大学入学資格で)Aレベルの結果が出るまで決断を保留していました。Netflixで配信中のドラマ『ザ・クラウン』に描かれているように、王子は地理でA、美術史でB、生物学でCを獲得。チャールズ国王は声明で、「私は、ウィリアムがこの素晴らしい成績を収めるためにどれほど努力したかを知っており、それを成し遂げた彼を大変誇りに思います」と述べています。 第一志望は同じくスコットランドにあるエディンバラ大学だと噂されていましたが、ウィリアム皇太子は後に、自身の好みに対し「都会すぎる」という理由でエディンバラを選ばなかったことを明かしています。