企画展「比叡山麓の縄文世界」 京都大学総合博物館 京都市左京区
比叡山の西側と東側それぞれの遺跡の出土品から、縄文時代について検証する企画展が、京都市左京区の京都大学総合博物館で開かれています。この企画展は、京大総合博物館のある京都市左京区一帯の縄文時代の出土品を紹介するとともに比叡山を挟んだ東側の滋賀県大津市にあり、全容が去年まで明らかになっていなかった滋賀里遺跡について知ってもらおうと企画されました。なかでも比叡山西側の京都市内で見つかった縄文土器は、曲線を多用したデザインなどが関東地方の影響を受けていて、当時、既に遠方との交流があったことがうかがえます。一方、滋賀里遺跡で縄文時代終盤のものとして見つかった土器の多くは、文様もシンプルなうえに薄手で硬く焼かれていて、弥生時代へのゆるやかな時代の移り変わりが感じとれます。この企画展は6月9日まで開かれています。月曜・火曜は休館日です。