米運輸省、旅客機で子ども同伴の場合は隣席に親が必ず座れるよう、座席指定の無料化を提案
米運輸省は、航空会社に対して、13歳以下の子供を親または同伴する大人の隣に無料で座らせることを義務付ける新しい規則を提案している。 この新規則では、親がフライトを予約した際に隣の席が空いていない場合、航空会社は家族に全額を払い戻すか、席が空くまで待つかの選択を与える必要がある。また、他の乗客が搭乗を始める前に席が空かない場合、航空会社は家族に隣の席が空いている次のフライトを無料で再予約する機会を与えなければならない。 米政府は、この規則によって、4人家族の場合、最大200ドル(約2万9400円)の運賃を節約できると見積もっている。 米航空業界団体エアラインズ・フォー・アメリカは、「各航空会社は独自のポリシーを定めており、家族が一緒に座れるようあらゆる努力をしている」との声明を出した。 しかし、ピート・ブティジェッジ米運輸長官によると、13歳以下の子供が同伴する大人の隣に無料で座れることをすでに保証しているのは、アラスカ航空、アメリカン航空、フロンティア航空、ジェットブルーの4社だけだ。 このほか、この新規則では、消費者法に違反する航空会社への罰則を引き上げ、米運輸省が運営する「ダッシュボード」で、消費者が異なる航空会社の座席サイズを比較できるように義務付けている。 米運輸省は、最終規則を作成するまでの60日間、提案された家族座席規則に関する意見を募集する。 バイデン政権は、機内持ち込み手荷物料金、予約のキャンセルや変更の料金などいわゆる「ジャンク料金」の廃止を進めているが、航空各社は反発し訴訟を起こした。7月下旬、裁判所の審理委員会は、この規則は「当局の権限を超えている可能性が高い」として、一時的にその規則の発効を差し止めた。 ※ドル円換算は147ドル円でトラベルボイスが算出 ※本記事は、AP通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。
トラベルボイス編集部